宮野真守、「ゴチになります」声優界から初レギュラー バラエティでも発揮されるエンターテイナー精神
声優・宮野真守がバラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気コーナー「ゴチになります」において新レギュラーとなったことは既報のとおり。新レギュラー発表の際に行われたシルエットから予想する演出で、声優やアニメファンの関心を集め大いに話題となったことは記憶に新しい。
初登場回を経て、初の通常回となった2月2日放送回においても、その絶妙なバランス感覚とエンターテイナー精神が存分に発揮された。放送では、グルメ企画以外の部分でもTikTokのショート動画撮影やゲームコーナーで細かく盛り上がりどころを作り、本編である食レポも真摯に向き合う姿が好評だった。NEWSの増田貴久との微笑ましいやり取りは、ネット上でも双方のファンが話題に挙げ、“ますマモ”コンビの空気感は早くも定着しつつある。
お笑い芸人でもアイドルでもなく、声優という立ち位置では初のレギュラーとなる宮野が、長く続く人気バラエティ番組で活躍するのは簡単なことではないはずだ。だが、驚くほど違和感がなく、声優ファンはもちろん、それ以外の層からも好評を得ているのはなぜなのだろうか。
それは、これまでの声優番組やイベントなどで多くの共演者と楽しいやりとりを見せてきた実力、頭の回転の速さはもちろん一つの理由だろう。加えて、宮野の“観ている者を笑顔にする多彩な表情”も大きな力を持っている。これは声優として多くのトリックスターを演じ、ファンを楽しませてきたことにも通ずるものがある。
また、彼の声優/俳優としての活動や、個人名義での音楽活動を追っているファンには広く知られている、“自分に厳しく他人に優しいふるまい”というのは、テレビの画面を通しても伝わるものである。宮野の個性は彼の大きな武器だが、その個性を強く打ち出すために他者を利用しない。逆に共演者の長所を引き出すことで自身の個性を発揮するというストイックな姿勢が、バラエティでも貫かれているのだ。