マルシィ、なぜアジア圏で人気に火がついた? 言語の壁を超える巧みなソングライティング&ボーカルの力
「未来図」が海外でバズを起こした要因は?
「未来図」が海外リスナーに飛び火したきっかけは、2022年10月31日にマルシィ公式Instagramのリールに投稿した同曲のライブ映像。同動画には海外からのコメントが殺到し、フォロワー数も約3カ月で7万前後増加。動画投稿以前の約2倍のフォロワー数に跳ね上がったという。
その現象はInstagram内で収まらず、「未来図」の歌詞を多言語で翻訳したテキスト付きの映像をTikTokなどにアップすると、それに対して多くの海外リスナーが反応し、Spotifyのバイラルチャートも急上昇。海外の著名インフルエンサーも同曲に反応するといった副次的な要素もプラスされ、結果的にはSpotify バイラルチャートにて台湾1位、タイ4位、香港3位を記録し、Shazam チャートでもインドネシアや韓国含め6カ国以上でトップにチャートインするなど、アジア圏にマルシィ旋風を巻き起こしている。
しかし、ここで疑問となるのが、なぜ海外からここまで大きな反応が得られたのかだ。海外のリスナーは、歌詞が現地の言語に翻訳されていたとしても、元の文化圏(この場合は日本のロックシーン)における作詞面での先進性まで理解するのは難しいはず。そこで浮かび上がるのが吉田のボーカルである。「未来図」のMVのコメント欄を覗くと、吉田の歌声を評価する海外からの投稿が目立つ。言葉の壁があっても歌声の良さ、あるいはその歌声を運ぶメロディの良さは国境に関係なく伝わっていく。新世代のバンドシーンの中でいち早くマルシィが海外リスナーに注目されている現在の状況は、まさに彼らのソングライティングの能力が他より抜きん出ていることを示してると言えるだろう。
CDショップ大賞をはじめ、今年は『musicるTV』の「2023年ツギクル!!アーティスト」や、日経エンタテインメントの「2023年の主役100人」といったネクストブレイクアーティストに数多くのメディアから挙げられている。加えて、前述したように国外からの反応も目覚ましく、新世代の邦ロックバンドの中でもひと際注目度が高い存在と言えるだろう。
昨年のメジャーデビューから、ここまで急激な勢いを見せているマルシィ。2023年の音楽シーンの注目株となることは間違いない。
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