BIGBANG、2PM、少女時代、KARA……K-POP第2世代のカムバック、男女グループそれぞれに感じる盛り上がり方の違い
一方、ボーイズグループの場合は、大衆的な盛り上がりというよりも、アイドルファンの間で話題になりやすい傾向にあるようだ。ボーイズグループの場合は大衆的な盛り上がり以上にファンダムの規模や熱狂度がグループを支える支柱となりやすいため、「ファンの間での盛り上がり」が大きくなりやすいのだろう。2021年に2PMが発売した5年ぶりのアルバム『MUST』は日本はじめ、世界各国でiTunesアルバムランキング1位を獲得。昨年4年ぶりの新曲「Still Life」をリリースしたBIGBANGは音楽番組への出演などは一切なかったにも関わらず、音源チャートのユニークリスナー数が100万人を超え1位を記録するなど大ヒットとなった。
これはBIGBANGがボーイズグループの中でも、特に楽曲の大衆認知と人気が高いという特異性によるものだろう。また、CDを含む音盤の場合は一般的にガールズグループよりもファンダム人気の固いボーイズグループのほうが売り上げが高く、今も活動を続けている第2世代の男性グループは、いずれも数十万単位の売り上げをキープしていることが多い。元々大衆認知の高さとファンダムの固さを備えていた少女時代の『FOREVER 1』は、5年ぶりのグループ活動だったにも関わらず30万枚以上を売り上げている。
エンタメ業界の成熟やK-POPの海外人気の拡大など、さまざまな理由から韓国でも人気アイドルの活動期間は長くなってきているが、グループの解散自体はしなくても「グループとしての音楽活動」は減っていくケースが多い。特に俳優やミュージカル、バラエティなど「歌手」以外のソロ活動が増えていく場合は尚更ではないだろうか。それゆえに、グループ当時の人気の種類が復活時の盛り上がりに与える影響は大きいようだ。少女時代が音楽番組での活動や音源・音盤共に好成績をおさめ、日本でも盛り上がりを見せたのは、グループの音楽活動がなかった間もメインボーカルのテヨンがソロアーティストとして、韓国でも日本でもコンスタントに活動したことと無関係ではないだろう。
近年長寿化しているK-POPグループだが、その活動の仕方や復活の盛り上がり方も多様化してきているようだ。
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