三浦風雅×アーロン、安藤祐輝迎えて渋谷ストリームで念願の“公式路上ライブ” この日限りの貴重なコラボも
12月28日渋谷ストリーム 稲荷橋広場にて、シンガーソングライターの三浦風雅が、TikTokで人気のアーロンと共に『三浦風雅×アーロン Official Street LIVE』を開催。SPゲストの安藤祐輝も参戦し、年の瀬の渋谷の冬空の下、熱いストリートライブが行われた。
今年、様々な場所でコラボ路上ライブを行ってきた三浦とアーロン。今回のライブは施設が許可した“公式路上ライブ”ということもあり、渋谷駅近くで人通りの多い同施設の中でもベストポジションにステージが設置され、彼らのファンはもちろん、多くの人が足を止めてライブを楽しんだ。
トップバッターを務めたのは、三浦風雅。7月にメジャー1stアルバム『君が君でいられるように』をリリース。同作を携えて8月から初となる全国ツアー『MIURA FUGA LIVE TOUR 2022 ~僕が僕でいられるように~』を全5都市で開催。また、Rake書き下ろしのアルバム表題曲「君が君でいられるように」が、12月2日公開の映画『海岸通りのネコミミ探偵』の主題歌に起用されるなど、2022年も勢力的な活動を見せた。28日にはツアーで披露していた新曲「Steady」の配信もスタートしたばかりだ。
そんな三浦は感慨深そうに周囲を見渡し、「メジャーデビュー曲『Start』という曲から始めます。今日はどうぞよろしくお願いします」と丁寧に頭を下げてライブがスタート。渋谷中に響き渡るかのような通りのよい歌声で、最初からフルスロットル。観客たちも手拍子で盛り上がり、屋外の広場は一気にライブ会場と化した。続けて、Rakeの名曲「100万回の『I love you』」のカバーを披露。同曲は三浦が高校卒業時に歌ったカバー動画がSNS上で拡散され、それを機に音楽活動を開始した三浦にとって始まりの曲である。美しくも温かい歌声に、会場に集まったファンだけでなく、通りすがりの人たちも足を止め、気づくと向かいの建物の階段や歩道橋デッキにも人だかりができる盛況を見せた。
今回の公式路上ライブは、もともと1~2年前から企画していたのだという。当時の情勢により実現できず、今回リベンジを果たした。「1年の締めくくりという形になると思いますが、精一杯、今日みなさんが集まって来てくださったからには、一人ひとりに声が届くように、全力で歌を歌いたいと思います」と告げて歌ったのは、至極のラブソング「思い出に花を添えたら」。三浦の祈りのような歌声が、街のネオンや建物の光と相まって観客たちを暖かく包み込む。そして最後の曲「Call my name」へ。サビの部分では拳を上げて会場が一体に。歌い終えると「みなさんありがとうございました!」と元気よく挨拶し、三浦はステージを後にした。
続いて登場したのは、ゲストの安藤祐輝。彼も頻繁に路上ライブを行っているシンガーソングライターだ。アコースティックギター1本で「カレンダー」を歌い上げ、一気に自らの世界を作り出す。2曲目は一転して疾走感のある「ハイヒール」を披露。観客とのコール&レスポンスを織り交ぜパフォーマンスした。安藤はこの日と翌日のライブで年内のライブが最後になると話した後、「僕は去年まで役者をやっていて、今年の2月から音楽を始めて、1年間毎日路上ライブをやってきました。アーロンとか風雅に出会って、こういう形でやらせてもらってます。来年からもっともっと安藤祐輝がステップアップできるように皆さんにたくさんいい歌を届けられるように、たくさん曲を作って、もっともっと飛躍したいと思います」と来年に向けた意気込みを宣言。12月1日にデジタルリリースした初のクリスマスソング「White Ring」、そして「ありがとう」を渋く色気混じりの声で歌い上げた。
トリは、路上ライブで全国を回る人気ラッパー・アーロン。「関東最後、みなさん楽しんでください!」と挨拶して披露したのは「価値」。「みなさん調子どうですか!」と呼びかけ観客とコール&レスポンスし、一気に会場全体を巻き込んでいく。「この場を提供してくださった渋谷ストリームさんと関係者のみなさんに大きな拍手をお願いします。こうやって年末に忙しいのに平日に集まってくれた皆さん本当にありがとう! 今日は最高の1日にして帰ってください!」と告げた後、「W / X /Y」へ。アーロンは今年をもって路上ライブを卒業することを決めており、今回も含め残りの路上ライブはあと3回となる。「もっともっと頑張って有名になるんで、応援してください」と支えてくれるファンへの感謝と今後に向けた決意を語り、自らを鼓舞するような楽曲「Canvas」を熱唱。そしてラストは「holiday song」を歌い、「これからまた次のステップで頑張るのでみなさん応援よろしくお願いします!」と挨拶の言葉を残した。