&TEAM、ファンの前で示したグループの魅力とメンバーの個性 世界への飛躍を期待させるショーケースを観て

 ジャケット撮影では「はじめて僕たちを世に紹介する写真なので、ひとつひとつ大切に撮った記憶があります」とEJが感想を述べた。JOがお気に入りの写真について「微笑んでるんですけど完全に笑顔じゃないところが、僕たちのコンセプトを表現できていてすごくいいと思います」とコメントすると、「でも完全に笑顔の人もいるよね?」というツッコミが入り、「完全笑顔の人が後ろにいるよ」「カメラマンさん上です!」と最終的にカメラがEJの笑顔にズームインして会場が笑いに包まれる場面もあった。

 MVには「&TEAMのオリジナルストーリーに繋がる場面もあるのでより深く楽しめると思います」(HARUA)、「『黒の月:灰色の都市』というタイトルでウェブトゥーンが公開されているのですが、こちらを読んでいただけるとより僕たちの楽曲やMVも楽しんでもらえるのでは」(FUMA)と、マルチメディア的な展開についても言及。MVの冒頭の場面でなかなか泣くことが出来なかったKは「坂口健太郎さんから『瞬きしないでいたら涙が出るんじゃない?』と言われてやってみたんですけど中々出ず。『悲しい状況を考えてみ?』と言われて考えたんですけど、本当に悲しすぎて(逆に)泣けず……最後に状況をしっかり考えて集中して演技をしてみたらわーっと泣けたので、あの時間はこれから表現者として活動する上で大切な時間になりました」と初めての演技経験のエピソードを語った。

 「一番良く表現できていたのは誰か?」という問いに手を挙げたYUMAも「僕がKヒョンを心配する場面があったんですけど、僕は真剣に演技しているのにみんなが笑っちゃって……だから僕が一番だと思います!」と舞台裏を明かしてまた会場が笑いに包まれた。また、「シリアスな場面でとても良いカットが撮れたのに、緊張に耐えられなくなったTAKIが謎の音を発してしまい、結局4カット撮り直した」というエピソードでは、「静かな空気が苦手なんだと思います……」というTAKI本人からの正直な弁明もメンバーと会場を和ませていた。

 そんな撮影秘話を踏まえた上で「Under the skin」のMVを見た後、EPの二曲目「Scent of you」がパフォーマンスされた。「9人それぞれの魅力が感じられる場面があるので注目してください」(EJ)、「タイトル曲とはまた違う、自然と踊りたくなるようなヒップホップ的な感性のある曲」(FUMA)というコメントの通り、オールドスクールとニュージャックスイングのテイストを感じさせる軽快でリズミカルなパフォーマンスは、「Under the skin」とはまた異なる新しい魅力を見せてくれた。

 メディアからの質問コーナーにて「デビュー前から大きな反響を呼んでいるが、プレッシャーはあったか?」と問われると、TAKIが「プレッシャーよりも僕たちは世界に通用するグループになりたいという気持ちが強かったし、パン・シヒョクさんやSlow Rabbitさん、Soma Gendaさんのような本当にすごいプロデューサーに関わっていただいたり、MVに坂口健太郎さんが出演してくださったりと本当に貴重な経験をさせてもらっている。それに感謝しつつ、今後も成長していけてるんじゃないかと思います」と回答。EJ、K、 NICHOLAS、TAKIに対する「2年前の『I−LAND』の後の自分に声をかけるとしたら?」という質問には、「その時はすごく辛かったけど、やるべきことをやって真摯に向き合っていればいつか点と点がつながって線になるよ、ということは伝えてあげたいです。僕も諦めずにもっと頑張ろうという気持ちになって最高の仲間に会えたので」(K)など、それぞれから力強い言葉が述べられた。

 海外メディアから「&TEAMはどのようなグループを目指したいか?」と質問されると、NICHOLASが「まず、世界中の人々をインスパイアするようなグループになりたいです。同時に&TEAMというグループ名のように、世界中を繋げてポジティブなエナジーを広げる助けになりたいと思っています」と英語で回答。EJへの「リーダーとしてどんなグループを目指したいか」という質問には「音楽とパフォーマンスで全ての物語、自分自身の物語を表現するようなグループになりたいです」と韓国語で回答するなど、グローバルグループの片鱗を見せる。

 また、同じくHYBE所属のLE SSERAFIMが『NHK紅白歌合戦』への出場が決定したことを踏まえた上で次の目標を尋ねられると「僕たちも『紅白』に出場したいです。そしてビルボードにチャートインするようなグループになりたいです」(YUMA)と大型新人らしい野望を覗かせる場面も。「メンバー達と一緒にやってみたいことは?」という質問には「みんなでヨーロッパ、個人的にはパリに行きたいです」(NICHOLAS)、「寒くなってきたので、スキー&温泉旅行ですね」(JO)、「スキーしてジャンプしてそのまま温泉に入る?」(K)とほっこりした時間が流れた。

 最後のコメントでは、メンバーそれぞれがイベントの感想を述べた。「これからもひとつひとつ真摯に、丁寧に取り組んでいきますので、応援よろしくお願いします」(FUMA)、「皆さんを見ているとデビューした実感が湧いてきます。いつも支えてくれる家族やメンバー、スタッフの皆様のおかげでこの場に立てています。ありがとうございます」(K)、「これからも色々な姿を見せられると思うので、もっと頑張ってカッコいいパフォーマンスを見せたいです。応援よろしくお願いします」(NICHOLAS)、「これからももっと大きな舞台に立てるように頑張っていくので、よろしくお願いします」(YUMA)、「今日はすごく緊張しましたが、こうして大きな舞台に立てるのは光栄ですし、本当に嬉しく思っています」(JO)、「僕たちはまだデビューして1日しか経ってないのに、こうして大きなステージに立てるのはいつも応援してくれるLUNÉの皆さんのおかげです。直接お会いできて嬉しいです」(HARUA)、「僕たちまだまだ未熟ですが、もっと色々なことを経験して皆さんの前に立てたらと思います」(TAKI)、末っ子のMAKIは配信で見ている世界中のファンに向けて「まず、オンラインで見て下さった皆さんに感謝したいです。こんなに多くの皆さんとスペシャルな瞬間を共有できて嬉しい。僕たちは世界中のLUNÉの皆さんに会うことを楽しみにしているので、またすぐに会いましょう!」と英語で感謝を述べた。

 最後はリーダーのEJが、「これからもっと大きく大勢の皆さんの前で披露できるグループになれるように頑張りますので、よろしくお願いします」と日本語と韓国語で挨拶をして締めくくった。

 MAKIが「僕たちだけではなく、新たな挑戦の時を迎えた皆さんにお届けしたい曲」とコメントし、最後に「The Final Countdown」をパフォーマンスした。

 エンディングでは、メンバーが4台のトロッコに乗って会場を隅々まで巡るサプライズも。「会えて嬉しいです!」「皆さーん! デビューしましたー!」「幸せです!」と会場の隅々までファンに向かって叫びながら手を振るメンバー。別れを惜しんでもう一周まわりたがる姿は、念願のデビューを迎え、LUNÉの前でパフォーマンスできる純粋な喜びに満ち溢れていた。デビュー直後から大きな人気と注目を集めている&TEAM。多少の緊張ありながらも、のびのびとしたデビューショーケースの姿からは、今後もより大きな飛翔が期待できそうだ。

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