矢吹奈子が初MCへの抱負語る FTISLAND、KEYTALKら参加、世界に羽ばたくバンド生み出すオーディションがスタート
番組の特徴的なシステムとして、参加者が1軍と2軍に分けられることが挙げられる。1軍とは、各プロデューサーが自身のチームメンバーとして選ばれた参加者だ。一方で選ばれなかった参加者は、2軍として自由な組み合わせでチームを結成し、セルフプロデュースで1軍に挑むという。
各プロデューサーは、審査基準として、バンドとしてのハーモニー、参加者自身の魅力やポテンシャル、情熱、オーラなどを挙げた。イ・スンヒョプの「今は上手くできなくても、その人ならではの魅力、ポテンシャル、情熱があるかを見ます」という言葉が印象に残る。そして、プロデューサーとしてだけではなく、第一線を走り続ける先輩としても参加者への想いを伝えた。
ジョンシンは「舞台掌握力が(CNBLUEの)大きな武器」とし、「ノウハウやステージ上での感情の見せ方を伝えないと。自分たちの任務だと思う」と語った。他にも、相性の良いバンド(チーム)の作り方や音楽ジャンルの幅、観客にも楽しさを伝染させるようなステージなど、プロデューサーがオーディションを通して伝えるアドバイスやノウハウにも注目が集まる。
近年、ダンスボーカルグループのオーディションの数が多く、話題になっているが、バンドのオーディションはまだ少ない。しかし、駒塚プロデューサーはアイドルバンドの潜在的な可能性とグローバル市場での価値を見出している。「バンドに魅力を感じている方は大勢いるので、その方々にお見せしたいです。また、現在活動するミュージシャンにとっても、グローバルに活躍するきっかけになればと思います」とし、SBSとFNCとタッグを組んだことを挙げ、「グローバル市場でも十分戦っていけると思います」と展望を語った。
チルソンPDは、特に2軍のセルフプロデュース能力がミッションを通じて向上していることを明かした。セルフプロデュースとは、(自身の)物語を曲に溶け込ませる力。その上でチルソンPDは、自分だけの音楽があれば国を問わず共感を得られると考えていると語る。最後にロウンが「たくさんのご期待をよろしくお願いいたします」と締め、発表会は終了した。
小野が、同番組を「日本と韓国を音楽を介して繋ぐ、最高の人間ドラマが見られる番組」と表現したように、オーディションという環境下だからこそ音楽やチームへの想いも垣間見えそうだ。
グローバルに展開するK-POPのシステム、日本のバンド文化、多様な魅力を持った参加者、第一線で活躍するプロデューサーからのプロデュースが、新たなシナジーを生み出し、世界に羽ばたくバンドを作っていくことになるだろう。
■番組概要
『THE IDOL BAND:BOY'S BATTLE』(TBS)
【放送】 毎週土曜 深夜1:58~
出演:ロウン(SF9)、矢吹奈子(HKT48)、FTISLAND、CNBLUE、N.Flying、KEYTALK、感覚ピエロ
順不同