NCT、SEVENTEEN、TREASURE……日本での大規模公演が続々 コロナ禍でも人気広がり続けた背景

 NCT、SEVENTEEN、TREASUREはコロナ禍において、実際に会場で行われるコンサートの中止を余儀なくされたが、彼らは前進し続けた。新曲リリースはもとより、積極的にYouTubeにて動画を公開、ヨントン(韓国語で映像通話を意味する「ヨンサントンファ」)の開催、オンラインファンミーティング、オンラインコンサートの開催、ユニットやソロ活動など、日本をはじめ世界の人々が場所を問わず彼らに触れることができるコンテンツを提供し続けた。他にも、日本のアーティストの楽曲をカバーすることでより身近に感じられるよう工夫をするなど、日本のファンも距離やタイムラグを感じずに「推し活」ができた。これが、コロナ禍の自粛期間中に、YouTubeをはじめとするデジタルのコンテンツに触れる人が増えたことと重なり、新たな層・新たなファンに「見つかる」機会を増やし、コロナ禍においても人気が高まった大きな要因であると考えられる。

 もちろん、彼らのみではなく、他のK-POPアーティストも活動する場所をコンサートなど「生」であることだけに縛られずに、素の表情や多くの魅力を届ける場所や方法を増やし続け、新たな技術と組み合わせることで「オンラインだからこその付加価値」をファンへ与えてきた。また、韓国には兵役制度があるために、期間が空いてもファンを離さないアイデアがあったことも考えられる。そうした背景もあり、コロナ禍で生で会えないという状況においてもファンがアイドルを「遠い存在」だと感じず、結果としてさらなる人気に繋がったのではないだろうか。

 再びK-POPアーティストの公演が日本でもみられるようになった今、今後の彼らの活躍がとても楽しみだ。

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