大原櫻子、新たなアプローチで歌い上げる“リアルな恋心” 蒼山幸子とのタッグで引き出されたドラマチックな一面

大原櫻子、新曲「Door」の新たな試み

女性の強さみたいな部分もしっかり込めることができた

ーーレコーディングはスムーズでしたか?

大原:メロディ的に歌いやすくはあったんですけど、実は今回レコーディングを2回やったんですよ。最初は、私の声質と蒼山さんの世界観がバランスよく融合したニュアンスで歌ってみたんです。そうやって録ったものを聴いてみたところ、もっと蒼山さんの世界観にどっぷり浸かって、それこそお芝居をするくらいの気持ちで歌ったほうがより伝わりやすいものになるんじゃないかなと思って、別の日に改めてリレコーディングしたんですよね。

ーーある意味、今回は大原櫻子節を封印するような感覚だったんですかね?

大原:私らしい歌い方はちょっと控えめにして、歌詞によって導かれた歌い方をナチュラルに出してみたというか。最初に録ったものと聴き比べてみると、全然違う歌になったなって思います。

ーー全体としてはどんなニュアンスが出たボーカルになったと思います?

大原:女性らしい息遣いとか声色がいつも以上に出ているような気がしますね。同時に、女性の強さみたいな部分も所々にしっかり込めることができているなって。1曲の中での感情の振れ幅が大きいんですけど、歌っているとそこがすごく気持ちよかったですね。

ーーパートによって、いろんな感情が声に表れていますよね。

大原:そうですね。例えばBメロでは、歌詞の合間、歌の合間の呼吸で感情を表現できたらいいなっていう思いもありましたし、大サビではあえて感情を込めすぎず冷静に歌うことで、女性の怖さみたいなものも見せられたような気がします。最後のフレーズでも、あえて笑顔が垣間見えるようなニュアンスで歌うことでドキッとさせたい思いもありましたね。全体的にボーカル面での抑揚はすごくつけやすい曲だったと思います。

ーー蒼山さんは仕上がりに関して何かおっしゃっていましたか?

大原:残念ながらレコーディング現場に立ち合っていただくことは叶わなかったので、(取材時点では)まだ感想をお聞きできていないんですよ。大丈夫かなと思いつつ(笑)、今度お会いしたら聞いてみようと思います。

大原櫻子 - Door(Lyric Video)

ーー3カ月連続配信リリースの第1弾としてインパクトの強い作品になりましたね。

大原:はい。大原櫻子のドラマチックな側面をしっかり発揮できた曲になったと思います。温かい気持ちになれるバラードだった前作「それだけでいい」とは真逆な仕上がりなので、みんながどんな反応してくれるかも楽しみですね。ちなみに今回のビデオは、絵師さん(つん子)に描いていただいたイラストの映像になっていて、私が出演しないんですよ。そういう部分でも新しい試みをしているので、そちらもぜひ観てもらえたら嬉しいです。

ーー10月には東京と兵庫で『billboard classics 大原櫻子 Premium Symphonic Concert 2022』の開催も決まっています。フルオーケストラと共演するワンマンライブは初めてですが、意気込みはいかがですか?

大原:イベントでオーケストラのみなさんと共演したことはあるんですけど、私のワンマンライブで一緒に歌わせていただくのは初ですね。オーケストラの音が生み出す世界観を全身で浴びながら歌えるなんて、楽しみでしかないです。ファンのみなさんも新鮮な感覚で楽しんでもらえるんじゃないかな。セットリスト的には私自身の曲はもちろん、カバー曲もやりたいなと思っていて。オーケストラだからこそ歌える曲もあるだろうし、「この曲をオーケストラでやっちゃうんだ」っていう意外な楽曲を選ぶのもおもしろそうですよね。世代を超えて愛される楽曲をたくさん歌おうと思っているので、ぜひ遊びにきてください!

音楽の新世界へ! 大原櫻子が「billboard classics」に挑戦
大原櫻子「Door」
大原櫻子「Door」

■リリース情報
大原櫻子
デジタルシングル「Door」
2022年9月21日(水)配信リリース
ダウンロード/ストリーミングはこちら

■ライブ情報
『billboard classics 大原櫻子 Premium Symphonic Concert』
2022年10月12日(水)Bunkamura オーチャードホール
2022年10月15日(土)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール
チケット料金:¥9,800(税込)
学生席:¥2,000(税込)

公式サイト

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