WATWING、chelmicoから授けられた“新たな翼”　「WAIT A MINUTE!」で挑戦した自分たちの今を歌うこと

　ホリプロ主催の「Star Boys Audition」を勝ち抜いた精鋭たちにより2019年6月に結成。2年後の2021年9月にEP『Take off,』でメジャーフィールドに飛び立った6人組ボーイバンド・WATWINGが、さらに大きく羽を広げようと、今年7月から新しい企画にチャレンジしている。

　その企画とは旬のアーティストとのコラボ楽曲制作。第1弾は7月13日にリリースされた「Honey, You!」。プロデュースは、昨年「常緑」がTikTokを中心にバズって注目を浴びている新世代シンガーソングライターの大橋ちっぽけが担当した。

　WATWINGは、Backstreet BoysやTake That、One Directionのような欧米のボーイバンドを感じさせるサウンドを主軸にしているが、「Honey, You!」は、まさにその系譜にあるような歯切れの良いギターと伸びやかなメロディ、颯爽としたグルーヴが三位一体となった上質のポップス。リリック面でもWATWINGが歌ってきた“ありのままの君でいい”というメッセージ性を推し進めた、ストレートなラブソングとなっていた。

　そんなWATWINGに新たな翼を授けたのが、二人組ラップユニットのchelmicoだ。第2弾コラボ企画として8月10日にリリースされた「WAIT A MINUTE!」は、chelmicoが作詞・作曲・プロデュースを担当。ビートメイクは多くのchelmico楽曲を手掛けてきたESME MORIが務めている。

　もともとWATWINGにとってchelmicoは、ライブ前の楽屋でテンションを上げるときに聴くなど、憧れのアーティストだったそうだ。そんなchelmicoに今回の楽曲制作で求めたのは、彼女たちが持つポップなシティ感覚。特にchelmicoの「Disco (Bad dance doesn’t matter)」のような、洒落た雰囲気がありながら自然と身体が動き出すような楽曲にしたいという声がメンバーから上がったという。

　さらに今回はタイトルの「WAIT A MINUTE!」という言葉ありき、タイトル先行で制作が進められた。実は、“Wait a minute”というフレーズは、WATWINGがグループ名を決めるときに最終候補にまで残っていた特別な言葉。そのような背景もあってか、今年3月には「WAIT A MINUTE」という自分たちのアパレルブランドもローンチしている。“Wait a minute”は「ちょっと待って」という意味だが、WATWING的にはギャルが「ちょ待って！〇〇なんだけど！」と口に出す場面での「待って」に近いニュアンスで、驚きや喜び、新鮮さを表現する意味で捉えているんだとか。そこには、WATWINGの楽曲を聴いて嬉しさや驚きを感じてほしい、WATWINGの音楽が日常にフレッシュな彩りをもたらしてほしい……という願いが込められており、言ってみれば、“Wait a minute”はWATWINGの活動姿勢そのものを表す言葉でもあるのだ。

　思い入れが強い言葉であるぶん、chelmicoにとってはプレッシャーがかかる制作だったのではないかと思いきや、そこは百戦錬磨の二人。インディーズ時代から多くの企業CMソングを手掛け、入野自由やlyrical schoolなどにも楽曲提供してきた優れたソングライターでもある二人は、これまでのWATWINGになかったポイントを見つけ出し、今回のリリックを書き上げた。

　そのポイントとは、自分たちの今を歌うこと。これまでのWATWINGは、夢を追いかける人の背中を押したり、エールを送って励ますような、状況を俯瞰的に見る歌詞が多かった。しかし、今回の歌詞の主役は自分たち。これは初めてのことで、自分たちが成り上がっていく姿を堂々と宣言する力強い内容になっている。

　WATWINGメンバー全員がラップに挑戦したのも初めてだ。トップバッターを務める鈴木曉は〈この場所で今リンクアップ〉とじゃれ合うような声でリスナーに呼びかけ、続く桑山隆太は〈成長してるぜグングン〉と軽やかにスピット。髙橋颯が〈圧倒的なprideがあるから〉と伸びやかなフロウを決めれば、福澤希空が〈いますぐいくよ　向こう側にさ〉と爽やかに声を踊らせる。多彩なフロウが飛び出す2ヴァース目では、八村倫太郎がザラついた声で〈ハンパないもん届けていくさ〉と熱く誓い、古幡亮が〈ドラマティックな展開を 全部見せてあげるさ〉と甘く囁く。ラップという表現手法を採ったことで、6人個々の声の魅力や性質がわかりやすく前面に出たことも今回の楽曲の魅力だ。

　「WAIT A MINUTE!」でアーティストとしての覚悟を表現したWATWINGは、リリックで自分たちの今を伝えることに喜びを感じているだろうし、リリックで何を伝えるかということの重要性にも気づいたことだろう。今後、WATWINGはどのような言葉でメッセージを発信していくのか。次なるコラボが楽しみだ。

■リリース情報
WATWING
New Digital Single
「WAIT A MINUTE!」
8月10日（水）リリース
配信はこちら

■ライブ情報
『WATWING「Honey, You!」SHOWCASE LIVE』
2022年10月12日（水）@duo MUSIC EXCHANGE
1部：開場13:30／開演14:00
2部：開場17:30／開演 18:00
チケット：オールスタンディング
￥4,400（税込／入場時ドリンク代別途要／就学児以上（6歳以上）はチケット必要）

『WATWING TOUR 2022』
2023年1月4日（水）大阪・Zepp Osaka Bayside
17:00開場／18:00開演
2023年1月5日（木）東京・Zepp DiverCity（TOKYO）
17:00開場／18:00開演

チケット：全公演全席指定
￥7,500（税込／入場時ドリンク代別途要／未就学児入場不可）

■関連リンク
WATWING公式HP：https://watwing-info.com/
WATWING公式Twitter：https://twitter.com/watwing_info
WATWING公式Instagram：https://www.instagram.com/watwing_official/
WATWING公式TikTok：https://www.tiktok.com/@watwing_official
TOY’S FACTORY：https://www.toysfactory.co.jp/

八村倫太郎出演 TBS10月期火曜ドラマ『君の花になる』
https://www.tbs.co.jp/kiminohananinaru_tbs/#ind_bloom_m
八村倫太郎出演 劇場用映画『サバカン SABAKAN』
https://sabakan-movie.com/#modal
福澤希空出演 舞台『呪術廻戦』
https://jujutsukaisen-stage.com/