韓国ガールズグループ NATURE、リベンジの来日公演で初単独ライブ 「RICA RICA」含む良曲揃いの全9曲パフォーマンス

NATURE、初単独ライブレポ

 韓国のガールズグループ・NATURE(ネイチャー)が、8月12日から20日まで12公演に渡って『NATURE JAPAN LIVE 2022 -NATURE WORLD-』を開催した。

 NATUREは、2018年8月にアニメ『のだめカンタービレ』1期OP曲の韓国語カバー曲「Allegro Cantabile」 で韓国デビュー。2020年2月にシングル『I’m So Pretty‒ Japanese ver.-』で日本デビューを果たしたが、そのリリースイベントを日本で行っていたさ中、「新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためのイベントの開催自粛要請」が発令されたためイベントを中断し、韓国に帰国することとなってしまった。しかしコロナ禍で韓国でもカムバックできず、練習を続ける日々。活動ができない状況下、全員が退職願を手に事務所に新曲リリースを直談判し、ついに2022年1月、新曲「RICA RICA」で約1年半ぶりのカムバックを果たしたが、その過程が「NATURE、このまま終わるわけにいかない」としてYouTubeで公開され話題となった。

 そんな彼女たちにとって、今回の来日公演は2020年のリベンジ。そして韓国でも経験したことのない初の単独公演。ここでは東京・SHOWBOXでの8月12日夜公演の模様をレポートする。

NATURE

 今回来日したのは、ソヒ、オーロラ、セボム、チェビン、ハル、ロハ、ユチェの7名。くるくるフォーメーションが変わるキュートで爽やかな「Dream About U」で公演がスタートすると、アップテンポな日本デビュー曲「I’m So Pretty -Japanese ver.-」で元気も全開に。

 MCコーナーでは、日本人メンバーのハルが大活躍。日本語でトークを回し、メンバーたちに韓国語でフォローする。ペンライトが光る会場を見渡し、ファンが持参したスローガンを見て「こういうの見ると元気がでる。うれしい!」と笑顔でファンに語りかけていた。

 バラード曲「What’s Up -Japanese Ver.-」では、ピースをしたり思い思いのキメポーズでキュートな表情を見せる。強烈なシンセベースが印象的なダンス曲「OOPSIE (My Bad) -Japanese ver.-」では、ロハのラップが目を惹いた。

NATURE

 トークコーナーでは「今年の夏にしたいこと」がテーマ。ハルがテーマを発表するとセボムが食い気味に「もう叶えました! Leaf(NATUREのファン)に会うこと!」と言って盛り上がる。「プールに行きたい」というチェビンは、日本で滞在するホテルを聞いて「プールありますか?」と確認していたそう。

 食べ物の話ではセボムが「牛かつ、愛してる!」と熱烈アピール。ハルが「NATUREにおススメの食べ物を教えて」とファンに問いかけると、会場からは「冷やし中華」という声が上がったが、韓国にはないという冷やし中華をメンバーたちに説明。大好きな「やきそばパン」が挙がるとロハは、「まだ食べてないんですよ……」と悲しそうに答えたが、コンビニに行ったときに探したそう。「メンバーたちとコンビニや買い物に行くと、私が一番忙しい」というハルは、あちこちから「ハルちゃん、これ何?」と質問攻めにあうのだという。

NATURE

 セクシーなNATUREの姿が見られる「Girls」は、この日の撮影可能曲ということで、ファンがいっせいにスマホのカメラで動画撮影をしていたが、来場の記念に彼女たちの姿を残すことができるのはうれしい。

 さまざまな姿を見せてくれるNATURE。ハルが「次にカムバックをするときは、どんなコンセプトが見たいですか?」と質問すると、会場から次々に「セクシー」、「かわいい」、「ガールクラッシュ」と声が上がり、セボムが「ガールクラッシュはやったことがないですね。会社の方、聞いてますかー」と言って会場を笑わせた。ユチェは「ガールクラッシュと純真を混ぜたものをやりたい」と提案。「かわいいが似合う」と言われたハルについてはソヒが「ハルちゃんのセクシー見たくないですか?」と会場に尋ねて、大きな拍手が起こった。

 デビュー曲の「Allegro Cantabile」で本編を締めると、アンコールではボーカル力が映える「A Little Star」を歌い上げ、最後は“世界最速のフットワーク”と言われるアフリカ伝統のザオウリダンスを取り入れ話題となった最新曲「RICA RICA」で盛り上げた。

 全9曲、約1時間という短い公演ではあったが、NATUREには良い曲が多いと再認識。メンバーたちも日本人のハルを中心に、会場のファンと積極的にコミュニケーションを取っていたのも印象的だった。中断を余儀なくされた日本活動のリベンジが始まったNATURE。日本でも、このままでは終わらないはずだ。

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