HEY-SMITH、The BONEZ、SHADOWSの熱い想い交差した夜 フルキャパで挑んだ『REDLINE ALL THE FUTURE』

 HEY-SMITH、The BONEZ、SHADOWSの3バンドが、未来に向けた伝説の一夜を作り上げた。8月15日、新宿ACB HALLにて開催された『REDLINE ALL THE FUTURE』。“通常通りのフルキャパライブ”として行われた本ライブは、コロナ禍において、間違いなく最も熱い一夜となった。

 当日、会場に到着すると開演前にもかかわらず、かなりの熱気を感じた。真夏のフルキャパのライブハウスという条件を考えると当然のことではあるのだが、それ以上に観客が開演を待ち望む様子が熱気としてフロアいっぱいに充満しているのだ。開演時刻になり、トップバッターのThe BONEZがステージに登場するやいなや、オーディエンスの手が一斉に挙がる。そして自然と歓声が上がり、大きなクラップが鳴り響いた。「お前ら行くぞ! 新しい時代を作るぞ! The BONEZ一発目やらせてもらいます!」と挨拶した後、「Plasma」から勢いよくライブがスタート。コロナ禍でさまざまな制限の中でのライブに慣れていたが、フロアいっぱいに並んだ観客たちが「待ってました」と言わんばかりに頭を振り、体を動かし、抑えられない歓声を上げる様子を見て、「これが本来のライブハウスだよな」と思い出させられた。JESSE(Vo/Gt)も「バンドマンが3年待った生き様見せてやるからついてこいや!」と宣戦布告のように投げ掛け、このフルキャパでのライブ開催に興奮が抑えられない様子だった。この日の彼らは「We are The BONEZ」「Jump Around」「SUNTOWN」など全8曲を披露。途中でファンと拳を合わせたり、シンガロングの場面でマイクをフロアに向けたりする光景を見たときには、コロナ禍を経て再度ファンとアーティストの絆を確認できた気がして、胸が熱くなった。

 会場全体の興奮が冷めやらぬ中、続いてステージに姿を現したのはSHADOWS。怒涛のイントロ13発をかまし、「All I Want」「Senses」「Into The Line」などを次々と畳み掛けていく。「好きなようにやれ!」と言われ、各々が自由に暴れ回るリスナーたち。「A Ghost Of Walls」のシンガロングパートでは会場の一体感が凄まじく、圧巻の光景だった。Kazuki(Gt/Vo)も「俺たちがずっと信じているもの、お前たちが信じているもの、そんなの誰にもつぶさせねえ。今日は特別だよコノヤロー!」と、普段はこんな熱いMCはしないけど、と言いつつも喜びをぶちまけていた。MC後も「Fail」や「My Direction」を、骨太でダイナミックなサウンドと共に届ける。曲を演奏するごとにどんどんボルテージが上昇していき、後方の関係者席でライブを見ていた筆者までもがかなり汗をかくほどの熱気だった。オーディエンスと共に暴れまわり、最大級の熱風を起こし、SHADOWSはステージを後にした。

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