Snow Man 深澤辰哉、忠実に役割を果たす仕事人 グループの礎を築くパフォーマンス

 軍列が退却する時、最後尾を務める者のことを殿(しんがり)と呼ぶ。本隊が無事に撤退できるよう、一番危険な場所で敵の追撃を確実に阻止する必要があるため、信頼が厚く武芸に優れた者が選ばれたそうだ。深澤を見ていると、そんな「しんがりの人」という言葉が浮かんでくる。正面からは見えづらい。華々しい場所にはなかなか立たない。けれど、後方から全体を見渡しまとめ上げる、グループの礎となる実力者。

 Snow Manというグループを知る時、おそらく最初に目に入るタイプの人ではない。華やかな部分ばかりを見ていると、その仕事ぶりにはなかなか気づけない。けれど、ふと目に入る瞬間があるはずだ。それはダンスの細やかさだったり、歌声の安定感だったり、三枚目に徹するエンタメ根性だったり、気配りができる気質だったりするだろう。そして、そこに一度気づいてしまうと、もう目が離せなくなる。その時にはもう、深澤の沼に片足を突っ込んでいる。

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