花澤香菜、SCREEN mode、高橋李依、高野麻里佳……声優の主題歌起用、実写作品でも増加中?
2021年4月から放送されたドラマ『ガールガンレディ』(毎日放送)では、高橋李依の「U撃つ」がオープニング主題歌に抜擢された。女子高生達が学校を舞台に、プラモデルの銃を使って生き残りをかけたバトルを行う本作だが、楽曲ではリリースカットピアノの疾走感あるイントロや勢いのある歌唱、どこか内省的な歌詞が、戸惑いながらも戦いに挑むドラマの内容ともマッチする。ソロアーティストとしての活動は2021年に始動したばかりの高橋だが、声優ならではの多様な表現力と歌唱力を生かした楽曲が話題の声優ユニット、イヤホンズのリーダーとしても2015年から活動。同じくイヤホンズのメンバーで、2021年よりソロアーティストとしても活動している高野麻里佳は、自身も出演した映画『ハケンアニメ!』の主題歌「エクレール」にて、ジェニーハイとのコラボを果たしている。各々、ソロ活動の始動によってさらに活躍の幅を広げていきそうだ。
現在放送中の『ウルトラマンデッカー』(テレビ東京系)のオープニングテーマ「Wake up Decker!」は、声優の林勇率いるSCREEN modeが担当。アッパーな楽曲で、サビ中の〈You can now send! Sing out!〉が「勇敢な戦士が」と聴こえるなど、作品にもリンクする楽曲だ。幼少期からの夢でもあったボーカリストとしての活動を、2013年にデビューしたSCREEN modeで叶えた林。ライブも精力的に行っているほか、2016年には『リオで叶えろ!』(文化放送)にて「IMPACT」がリオデジャネイロオリンピック中継テーマソングにも起用されるなど、音楽プロデューサーとしても活動する太田雅友による楽曲とともに、声優アーティストという枠組みを越えた活躍が今後も期待される。
上記で取り上げたアーティストは、人気声優であると同時に歌手としての活動歴が長く、シンガーとしての評価も高い。林のような元々歌手志望の者や、アーティストとしてのデビュー以降その実力を開花させた者も多いが、実力ある歌手を発掘する場所としても声優界は盛り上がり続けるのではないだろうか。彼らがさらに活発に様々な場で起用されることを期待したい。
(※1)https://natalie.mu/comic/news/60706