稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾、共演作から窺える互いへのリスペクト 身近な存在だからこその緊張感も

 草なぎ剛の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)へのゲスト出演、『草彅剛のはっぴょう会』第2弾の開催、香取慎吾の『氣志團万博2022 〜房総魂〜』出演、稲垣吾郎の主演映画『窓辺にて』の全国公開……と嬉しいニュースが続いaている新しい地図。連日NAKAMAから喜びの声が上がる中、なんと草なぎ&香取の2人芝居『burst!~危険なふたり~』が復活すると伝えられた。

 『burst!~危険なふたり~』は、2015年4〜6月に上演された舞台で、脚本・演出を務めたのは三谷幸喜。当時の会見によれば、もともと2人がなんとなく「舞台やりたいね」とつぶやいていたことがきっかけだったという。また、三谷に脚本を依頼したいと提案したのは草なぎだったとも。そんな贅沢な提案に香取は「無理だよ」と説得したにも関わらず、どこかから聞きつけた三谷より「本気なんですか?」と連絡がきて、実現してしまったというのだから、微笑ましい限り。

 思いつくままに発言する天真爛漫な草なぎと、現実的に考えて冷静に行動するも結局は実現してしまうという、振り回される香取……そんなリアルなやりとりだけで、すでに2人芝居のような掛け合いが繰り広げられているのだから、舞台で自然とその空気感が作られるのも納得だ。

 7年ぶりの復活に際して草なぎは、「慎吾ちゃんとまた2人芝居できるのは嬉しいです。2人ならではのburst感を三谷さんが作ってくれました。張り切りマッスル!」と実に彼らしいワードチョイスでコメントを寄せた。対して、香取は「大好きな三谷幸喜さんの頭から生まれた言葉たちで、大好きな俳優草なぎ剛さんとburst!します。再び」と真摯に喜びを語ったのが印象的だった。

 草なぎと香取の関係性は30年来の親友だ。10代のころには2人でラジカセ片手に渋谷のハチ公前などで路上ダンスをしていたという思い出もある。また、2人でパーソナリティを務めるラジオ『ShinTsuyo POWER SPLASH』(bayfm)も前身番組から数えると27年も続いている。そんな親しい間柄でありながら、こと演技に関する話題になると、香取は俳優・草なぎ剛の大ファンになるのが面白いところだ。

 草なぎが映画『ミッドナイトスワン』で『日本アカデミー賞』最優秀主演男優賞を受賞した際も、香取はひときわ喜びをあらわにしており、レギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA)で草なぎが即興演技で実力を出せずにいると誰よりも悔しい顔を浮かばせ、「そんなもんじゃないだろ!」と発破をかける場面もあった。

 最も身近な存在でありながら、誰よりも草なぎの演技を楽しみにしているのが香取。そして、草なぎも香取の期待に応えるべく背筋を伸ばす。そんな“しんつよ”だからこそ、これほど付き合いが長い中でも、真剣勝負な2人芝居を見せることができるのではないだろうか。

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