なにわ男子 道枝駿佑、アイドルとしての情熱と野心 稀有なポジション築くまでの10代のキャリアと現在地

 7月25日に20歳の誕生日を迎えたなにわ男子の道枝駿佑。当日0時を回るとTwitterではお祝いのメッセージが多数投稿されていたように、その愛されぶりは、雑誌『ViVi』が行った「国宝級イケメンランキング」の2022年上半期「NOW部門」で1位に輝いたことも証明している。20歳を迎えたばかりの道枝のこれまでの活動とその成長ぶりにフォーカスしてみたい。

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 道枝は12歳当時、自らジャニーズ事務所に履歴書を送った(計4回送っているという)。母がSMAPのファンで、妊娠中や幼いころからSMAPのコンサートに行っていたと、7月22日に放送された『A-Studio+』(TBS系)で明かしていた。早くからSMAPの楽曲に触れ、また『金田一少年の事件簿N(Neo)』(日本テレビ系)で主演を務めていたHey! Say! JUMPの山田涼介に憧れ、ジャニーズの道を志す。入所は2014年11月で、同期には同グループのメンバー、高橋恭平と長尾謙杜がいる。

なにわ男子

 当時のアイドル雑誌を振り返ってみると、吸い込まれそうな透明感とキラキラとした華のある顔立ちや雰囲気を併せ持ち、自身もこだわる“王道”のアイドルの風格が備わっていた。あどけなくもジェンダーレスな魅力をまとい、アップバングがよく似合う。そんな道枝は、関西ジャニーズJr.として活動を開始し、2015年には『関西ジャニーズJr.春休みスペシャルshow』で初ステージに立った。俳優としてその存在感を知らしめたのは、2017年放送のドラマ『母になる』(日本テレビ系)で演じた柏崎広役だ。当時まだ中学生だった道枝だが、複雑な生い立ちで、運命に翻弄されながらも、前向きさと複雑さを秘めた深みのある演技を見せた。

 2018年、なにわ男子が結成。デビューについて「夢の場所」(※1)と綴り、彼は10代でのデビューにこだわっていた。高校卒業後はジャニーズ一本。アイドルとしても頭角を現していく。その発言からも、彼の覚悟が感じられた。ジャニーズJr.時代から度々絡みのあったSnow Manのラウールとは、2019年開催のコンサート『ジャニーズJr. 8・8祭り ~東京ドームから始まる~』で修二と彰「青春アミーゴ」を披露。情熱的なダンスで魅了すると共に、ジャニーズの将来を担う、新時代の幕開けを思わせるステージを見せた。また、道枝はSnow Manの向井康二と仲が良いことでも知られ、ラウールと自分のどちらが好きかと質問し、向井を悩ませたこともあったという無邪気な一面も。

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 2019年に出演した『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)では、随分と伸びた身長もさることながら、パッと目を引く存在感を発揮。2021年には不朽の名作、舞台『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』で主演のロミオ役を演じた。本作が舞台初単独主演だった道枝だが、スマートで初々しく、彼らしいロミオに仕上がっていた。長い手足をジタバタさせ恋焦がれる姿も愛らしく、思いを伝えようと一生懸命な姿勢は、呼吸からも伝わってきた。

 ふっくらとしていた頬も、年齢を重ねるごとにシャープな印象に。2022年には、雑誌『anan』で単独表紙を飾った。ブラックコーデを着こなし、艶っぽい表情を見せたかと思えば、真っ白なシャツで爽やかでピュアな表情を見せる。“王子の休日”というテーマを見事に体現し、そのコントラストに翻弄された読者も多いのではないだろうか。

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