『ジャニフェス』に収められた参加者全員が“ジャニーズ”を楽しむ姿 映像で再発見した魅力
演出でクローズアップされた関係性も魅力だが、一方で、全グループがステージ上で行き交う中で自然な表情が見られるライブ終盤のシーンも、私はとても好きだ。Blu-rayで新たに見つけた魅力の1つでもある。SMAPを慕うKinKi Kids 堂本剛と、その剛を慕うSixTONES ジェシーが、2人並んでSMAPの「SHAKE」をシャウトする。共に関西出身のグループでセンターを担うジャニーズWEST重岡大毅となにわ男子西畑大吾が、肩を組みながら力の限り歌う。嵐 櫻井翔率いる「アニキ会」メンバーとして知られるKAT-TUN 上田竜也とSexy Zone 菊池風磨が、嵐「Happiness」でドーム全体を煽る。その表情一つひとつが、どれも心からジャニーズを楽しんでいて、ジャニーズである誇りに満ちた顔に見える。その姿が、ジャニーズのファンである私にとって何よりも嬉しい。映像をゆっくりと見ることができるようになった今、彼らの表情を追いかけるだけで、いくらでも時間が消費されていく。
ジャニーズファンが見たいのは、やはりジャニーズのアイドルとして彼らが輝いている姿だ。つまりそれは、彼らがその個性とスキルを遺憾なくステージ上で発揮する姿はもちろん、ジャニーズのアイドルであることを彼ら自身が心から喜んでいる姿を、私たちは望んでいるのだろう。ジャニーズのアイドルがステージ上で表現するものがジャニーズのエンターテインメントであり、ジャニーズのアイドルとして存在する彼ら自身もまたジャニーズのエンターテインメントなのだ。『Johnny's Festival 〜Thank you 2021 Hello 2022〜』は、そんな私たちジャニーズファンが見たかったジャニーズが詰まっていると、作品を繰り返し見るたびに思う。