Liella!、『ラブライブ!スーパースター!!』2期放送を前に辿る2年間の軌跡 新メンバー迎えた今後は?

 アニメ1期放送終了後も、止まることなく活動した5人。『シブヤノオト』(NHK総合)、『オダイバ!!超次元音楽祭』『2021FNS歌謡祭』(フジテレビほか)など様々な音楽番組やイベントに出演したほか、昨年10月から今年1月にかけては全国ツアー『ラブライブ!スーパースター!! Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~』を開催。また、今年3月には各メンバーのソロ曲も収録した1stアルバム『What a Wonderful Dream!!』をリリースし、それに合わせて大阪城ホールなどで2ndライブツアー『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 2nd LoveLive! ~What a Wonderful Dream!!~』が開催された。

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 この1年でのライブパフォーマンスの成長は目を見張るものがあり、特にソロ曲ではそれぞれの個性を存分に発揮した。バレエ経験者の青山は優雅なダンスで観客を魅了し、Liyuuは傘を使ったパフォーマンスで、スクリーンにアップで映る表情やタイミングまで意識。また、岬はキレのあるダンスを繰り広げながら息を乱すことなく歌声を披露し、ペイトンは特効を使ったド派手な演出でロックスターになりきった。そして伊達はバラードナンバー「青空を待ってる」で、圧倒的なステージを展開。それぞれのソロ曲はキャラクターの個性を元にしながら、メンバーそれぞれの心情をも絶妙に映し出していた。

 Liella!の魅力は、アニメのキャラクターとそれを担当するメンバーの個性が、緩やかにリンクしながら、しっかりと素の表情も表現されているところにある。ライブステージにはキャラクターとして立ちながら、楽曲は個々の思いも重ねて歌われる。一方MCでは思わず素がこぼれだし、どこまでがキャラクターでどこからが素なのか境目が分からないほどの自然体や、一心同体ぶりが実に見事だ。

 そんな彼女たちに、新たなメンバー4人が加わり、アニメ2期放送に先駆け6月に『ラブライブ!スーパースター!! Liella! ライブ&ファンミーティングツアー ~Welcome to Yuigaoka!!~』を大阪、東京、名古屋で開催し、ファンの前でメンバーがお披露目された。

 新メンバーは、鈴原希実(桜小路きな子役)、薮島朱音(米女メイ役)、大熊和奏(若菜四季役)、絵森彩(鬼塚夏美役)の4人。“矢澤にこオタク”と公言する鈴原を始め、μ’sの東京ドーム公演の映像を観て『ラブライブ!』シリーズに心酔したというメンバーが多く、アイドル活動経験者である絵森以外は、ほぼ未経験であることから可能性は未知数。しかしながらすでに、ファンミーティングでも藪島、大熊はバラエティの才能を発揮。鈴原、絵森も独自の存在感で、先輩5人をうならせた。

 五線譜の上に、新たに重なった4つの音符。新たな音と色が加わることで、どんな化学反応を示すのか。Liella!の今後への期待で、きっと誰もが“ワクワクゥクゥさん”になっていることだろう。

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