Deep Sea Diving Club「フーリッシュサマー」で迎えるニューフェーズ 福岡から全国に届けるグッドバイブス

Deep Sea Diving Clubより広いフィールドへ

 福岡で結成され、今も地元を拠点に活動し、“TENJIN NEO CITY POP”をフラットに掲げる4人組、Deep Sea Diving Club(以下、DSDC)。2020年あたりから曲の良さで支持を広げてきた彼らが今年の夏、さらに認知を広げそうなシングル「フーリッシュサマー」を7月1日にデジタルリリースした。

谷 颯太
出原昌平
鳥飼悟志
大井隆寛
谷 颯太
出原昌平
鳥飼悟志
大井隆寛
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谷 颯太
出原昌平
鳥飼悟志
大井隆寛
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 谷 颯太(Gt/Vo)、出原昌平(Dr/Cho)、鳥飼悟志(Ba/Cho)、大井隆寛(Gt/Cho)の4人で2019年に結成したDSDC。メンバーのフェイバリットを見ると、谷がTHE 1975やHONNEと並びandymoriを挙げているのがユニークに感じられるほか、ドラマーの出原がVulfpeckやルイス・コールら、現代ファンク/ジャズのビート感を吸収していることや、ベースの鳥飼がSly & the Family Stoneやジミ・ヘンドリックスら、ソウルとロックの接合点を背景に持つこと、リードギタリストの大井はギタリストらしく、ジョン・メイヤーが好きであると同時にDSDCの音楽的な先輩に当たりそうなNulbarichやceroを好んでいて、実際、それぞれの影響源が腑に落ちる音楽性を持っている。時代を超えた音楽の摂取はストリーミング時代のミュージシャンの特徴でもあるが、DSDCの場合、福岡・天神界隈で活動している影響も大きいだろう。一つの街の中、さらには一つのライブハウスやクラブの中で、ソウルやR&B、ヒップホップから、ロックやインディーポップのバンドやDJがシームレスに出演するケースが多いこと。多彩なアーティストを無料で見ることができるイベント『MUSIC CITY TENJIN』などで、世代を超えた音楽的な交流があることが、福岡出身・在住アーティストが育つ土壌になっていることも見逃せない。

Deep Sea Diving Club – cinematiclove (Official Video)
Deep Sea Diving Club – フラッシュバック’82 feat. Rin音 (Official Video)
Deep Sea Diving Club – SUNSET CHEEKS feat. Michael Kaneko(Official Video)
Deep Sea Diving Club – Just Dance feat. kiki vivi lily(Official Video)

 DSDCが同世代のバンドの中でも頭ひとつ抜けているのは谷 颯太の時にタメとコブシの効いたソウルフルなボーカル、しかもメロディとラップを自在に使い分けるスキル。イマジネーションと反骨精神が同居する歌詞が挙げられるだろう。楽器隊も洗練されたアレンジと高いスキルを意識させないほど、自然と古今東西の名フレージングやリフ、リズムを自分たちのものにしているのだ。

 素直に影響を受けた音楽をバンドでアップデートし、楽しいことを徹底して追求するサウンドやアレンジの風通しの良さ。と、同時に20代後半に差し掛かる青年の偽らざる逡巡をメロディやラップに乗せる谷のポテンシャルの高さ。期待値が高まる中でリリースした新曲「フーリッシュサマー」はタイトルが示唆するように、夏の刹那的な恋愛と、刹那的だからこそ永遠に記憶に刻まれるイメージが鮮烈だ。

Deep Sea Diving Club「フーリッシュサマー」
Deep Sea Diving Club「フーリッシュサマー」

 アナログレコードの音跳びとメロウなエレピに乗せ〈ああ、僕らの夏 ああ僕らの夏よ!音跳びするレコードのように〉と、歌詞と連動させる歌い出しや、80年代シティポップから連綿と受け継がれるAORっぽさのあるギターフレーズ。DSDCらしいノスタルジックなサウンドや仕掛けもグッとキャッチーで効果的に配置され、クライマックスであるサビから始まるという、名残惜しい特別な季節へに一瞬で引き込まれるという構成が新鮮。ちなみに作詞・作曲はベースの鳥飼が担当しており、キャッチーな構成や、“揺れるサマードレス”、“フリップフロップ揃いのN°5”、“溶けたアイス”といったイメージ喚起力抜群なワードも盛り込んでいる。ボーカルの谷はボーカルに徹している印象で、3連フロウやソウルフルな歌唱、ファルセットを駆使して、揺れ動く夏の恋を表現することに成功している。アレンジは16ビートを軸に、パーカッションの音色でラテンのニュアンスを加えたり、エンディングをラウンジミュージック風に閉じることで、夢のような夏を効果的に演出。ちなみに今回初の東京レコーディングだそうで、これまでのノスタルジックな側面をさらにブラッシュアップした音像に着地させている。また、これまでも「Happy Feet」で水族館員のバイトを演じたりして、ほのぼのとしたキャラクターを見せてきた彼らが、今回のMVではスタジオ撮影で、女性モデルも登場させ、究極のスイートで儚いSummer感を楽しんでいる模様。すでに酷暑の今にハマりすぎな仕上がりでもある。楽曲だけでも、MVきっかけでも、より広いフィールドに響くDSDCのニューフェーズであることは間違いない。

Deep Sea Diving Club – フーリッシュサマー(Official Video)

 6月後半には『Let’s Go! DSDC! Release tour!』と題し、東京、大阪、福岡の3カ所を回るツアーを開催したばかりの彼ら。本ツアーではサポートキーボードを2名迎え、これまで発表してきた楽曲をバンドで鳴らすことにこだわったフィジカルなライブを展開した。ストリーミングを中心にDSDCの音楽に親しんできた人たちにも「フーリッシュサマー」含め、DSDCの生のグルーヴも直に体感してもらいたい。

『Let’s Go! DSDC! Release tour!』6月23日(木)Shibuya WWW公演の模様

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■リリース情報
7月1日(金)デジタルリリース
Digital Single「フーリッシュサマー」
配信:lnk.to/foolish_summer
※7月1日(金)0:00より有効

Deep Sea Diving Club Info
YouTube Channel: https://www.youtube.com/channel/UC3eUhApZ3Mcezb-RLYp_79g
Twitter: https://twitter.com/d_s_d_c_
Instagram : https://www.instagram.com/d_s_d_c_/
TikTok:hhttps://www.tiktok.com/@d_s_d_c_ 

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