乃木坂46 山崎怜奈、約9年半の在籍期間で成し得た偉業 グループの常識を覆してきた唯一無二のキャリア
木曜日には『チュウモリ木曜日推シマシ』(CBCラジオ)内で、もう一つのレギュラー番組『乃木坂46山崎怜奈の「推しの1コマ」』をこなしながら、近藤春菜とともにMCを務める冠通販バラエティ番組『春菜ザキさんのタダの通販じゃねーよ!』、さらにクイズ番組『Qさま!!』(以上、テレビ朝日系)への出演を筆頭に単発を含めテレビ番組も充実。ほかにも書籍『歴史のじかん』の出版に、Hanako.tokyoでの『山崎怜奈の「言葉のおすそわけ」』、幻冬舎plusでの『山崎怜奈と「学ぶ」を考える』という2つのエッセイ連載。努力家であることはもちろん、彼女の源泉にあるのはクイズ、歴史、ラジオという枠にとどまらない溢れる知的好奇心だ。グループ随一の多忙を極める多才な山崎は、乃木坂46という看板が外れたとしても気持ちの赴くままにそのフィールドを広げていくことだろう。
山崎は卒業後もしばらくは現在の乃木坂46合同会社に所属し、『ダレハナ』をはじめ、レギュラー番組や連載を継続していく。本人曰く、さらにこれから発表されていくこともあるという。『ダレハナ』では、事務所の代表である今野義雄氏から「山崎はこれからだから」と声を掛けてもらったと話していたが、その言葉は時に不器用で、自己肯定感の低い山崎の背中を押し続けてくれる。もちろん長年味方でいてくれた多くのファンも変わらずに。
山崎がセンターを務めたアンダー楽曲「錆びたコンパス」は秋元康が彼女に宛て書きしたような歌詞にも思える。〈好奇心の磁石は まだ生きているんだ〉ーー『ダレハナ』で「グループを卒業した後も生きるのが楽しみ」と語っていた山崎は、さらなる地平線の先へと歩みを進める。