K-POP新世代グループは歌唱力もポイントに? NMIXX、STAYC、aespaらの実力から考える
第4世代ガールズグループの筆頭、aespa
2020年11月、SMエンターテインメントからデビューしたaespa。音源や音盤の成績からも第4世代ガールズグループの筆頭と言えるだろう。また、SMといえば「全員が歌える」という特徴があるほど歌唱力に定評があり、もちろんaespaもその一員だ。メインボーカルのニンニン(NINGNING)をはじめ、カリナ(KARINA)、ジゼル(GISELLE)、ウィンター(WINTER)も高い歌唱力を持っている。
aespaは「自分のもう一人の自我であるアバターに出会い、新しい世界を経験する」という世界観ゆえ特異な楽曲(特に曲構成)が多いが、彼女たちはそれらを見事に歌い上げる。特に「Next Level」や「Savage」はその代表的なものだろう。
さらに、BoAがプロデュースに参加してリメイクされた、S.E.S.の「Dreams Come True」のレコーディングでもその実力が垣間見える。BoAは楽曲にアクセントを加えるべく、ボーカル担当のニンニンにラップパートを、ラップ担当のカリナ・ジゼルにボーカルパートを割り振っている。また、ボーカル担当のウィンターはラップパートはないが、連続した高音パートが多く安定した歌唱力が必要とされていることがわかる。難易度の高い曲だが、BoAのディレクションを見事に昇華しているのが印象的だ。
そして先日の『コーチェラ・フェスティバル』のステージで彼女らの実力を改めて実感した方も多いのではないだろうか。コロナ禍にデビューし、有観客のステージ数が多くないにもかかわらず、見事に観客の心を掴んでいた。
国内外問わず大きな人気を誇るaespa。『コーチェラ』で初披露した新曲「Life's Too Short」を含めた次のカムバックに期待が高まる。
さらに熾烈な競争を見せるK-POPガールズグループ
TWICE・BLACKPINK・Red Velvetなど第3世代と呼ばれるグループのデビュー7年目に合わせるように、新人グループの台頭が目立ってきたK-POPシーン。IVEやLE SSERAFIMなど有名事務所からのデビューや、Kep1erやCLASS:yなど注目度の高いオーディション番組からのデビューがいい例だ。
第4世代の出役は揃いつつあるが、今後HYBEエンターテインメントとCJ ENMのオーディション番組『I-LAND2』はもちろん、YGエンターテインメントが準備しているグループもデビューを控えているため(※2)、ますます熾烈な競争が予想される。
今回は歌唱力にフォーカスしたが、これからはダンス・歌・ラップなどメンバー一人ひとりが複数の領域での実力を持っていることが前提となるだろう。どれだけグループの色を出せるか、またそれらでファンや大衆の心を掴めるかが鍵となるはずだ。
※1:https://n.news.naver.com/entertain/now/article/112/0003532770
※2:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2168708