SiM、Aimer、YOASOBI……可視化される日本アニメソングの海外人気 グローバルチャートの動向から考察
米ビルボードによる2021年度の年間グローバルチャートにおいて、2つのグローバルチャート共に200位以内に入ったJ-POPはYOASOBI「夜に駆ける」「怪物」そして優里「ドライフラワー」の3曲。そのうち「怪物」はテレビアニメ『BEASTARS』第2期オープニングテーマに起用され、Global 200で141位、Global Excl. U.S.で62位にランクインしており、アニメソングの強さはここでも分かります。
グローバルチャートは世界の主要チャート同様に金曜日を集計開始日とするため、2バージョンとも月曜に解禁されたSiM「The Rumbling」が仮に金曜解禁だったならば、より高い位置で初登場したことでしょう。実際、この春スタートしたテレビアニメ『SPY×FAMILY』を彩るオープニングテーマのOfficial髭男dism「ミックスナッツ」は4月15日、エンディングテーマの星野源「喜劇」は4月8日と、それぞれ金曜にリリースされ、どちらも解禁初週にGlobal 200にエントリーを果たしました (「ミックスナッツ」は61位、「喜劇」は127位)。最新5月28日付のGlobal 200では「ミックスナッツ」が102位に入っています。
世界でのヒット曲を示すグローバルチャートの登場も踏まえ、日本の音楽業界はリリースや音楽チャートを世界に倣い金曜起点とすることやグローバルチャートの認知浸透を検討してほしいと願います。そうすればJ-POPが少しでも海外に轟いていることが知られ、歌手や音楽ファンに海外への意識が自然と芽生えるはずです。そして今年のGlobal 200にランクインした10曲あまりのJ-POPのひとつにSiM「The Rumbling」が加わったことは、日本のアニメやアニメソングの世界への浸透度を知る上で重要なトピックと言えるのです。
※1:https://realsound.jp/2021/11/post-900207.html
※2:https://www.thefirsttimes.jp/news/0000088020/
※3:https://www.billboard.com/charts/billboard-global-200/2022-02-19/