プロダンスリーグ『D.LEAGUE』第2シーズンROUND.11 新たなエッセンスを加えたFULLCAST RAISERZが優勝奪還

 日本発のダンスプロリーグ『第一生命 D.LEAGUE 21-22』ROUND.11が4月27日に行われ、FULLCAST RAISERZが93.5点(ジャッジ74+オーディエンス19.5)で勝利した。

 第2シーズンとなる今大会の参加チームは、昨年に引き続きavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、USEN-NEXT I'moonの9組と、新たに加わったdip BATTLESとLIFULL ALT-RHYTHMを合わせた計11チーム。

 レギュラーシーズンは全12ラウンドとなっており、各チームが8人編成・2分から2分15秒のパフォーマンスで争う。そしてレギュラーシーズンの上位4チーム、ワイルドカード枠2チームによるチャンピオンシップで勝者が決定する。

 ROUND.10はavex ROYALBRATSが「先輩を家に迎える」という日常を上手く落とし込んだユニークなショウケースで優勝。そしてシーズン残り2戦、ワイルドカードの争奪も含めてどんな戦いになるかが見どころとなっていた。

 今回の審査員はDANCER JUDGEとしてJuNGLE、長谷川達也、KATSU ONE、UCHIKOの4名、ENTERTAINER JUDGEとしてテリー伊藤、北澤豪、TAKAHIRO、剛力彩芽の4名が務める。さらに別途で加わるオーディエンスポイントも勝負を左右する。

 まずは、前回の勝者・avex ROYALBRATSが行く。「笑い」をテーマにしつつ、相手よりも自分が笑うという視点で構成された内容はTikTokから着想したもの。このパフォーマンスが69点(JuNGLE9.5/長谷川達也8/KATSU9/UCHIKO8.5/テリー9/北澤8.5/TAKAHIRO8/剛力8.5)を獲得。

avex ROYALBRATS

 続いて「セイレーン」をテーマに足が使えない人魚から、中盤でヒールになる展開で魅せたBenefit one MONOLIZは67点。驚きのキスシーンからスタートしたLIFULL ALT-RHYTHMは安定の独自路線で69点、これにTAKAHIROも「人間のいろんな感情を見せながら、それを極限まで高めると意思とエネルギーが生まれる」と賛辞を贈った。

 KADOKAWA DREAMSはヒップホップとサウスのミックスを試み(66.5点)、CyberAgent Legitはパーテーションを上手く使った実験的な内容(67.5点)。そして「キラキラ全力アイドル」というコンセプトで勝負したUSEN-NEXT I'moonは、可愛さのなかにクールさやセクシーさを見せる内容だったが63.5点と苦しい結果に。

 ここで流れを変えたのは、KOSÉ 8ROCKS。伝説的クルー・MORTAL COMBATのKaku、RYOMAをSPダンサーに迎え、ディレクターのISSEI曰く「スキルの暴力」を提示した。これでもかという内容で72.5点(JuNGLE9.5/長谷川達也9/KATSU9.5/UCHIKO8.5/テリー9/北澤9/TAKAHIRO9/剛力9)を獲得する。

KOSÉ 8ROCKS

 これを追うdip BATTLESはニュージャックスウィングを基調にした作品で63.5点。そして「怪盗集団」というテーマを掲げたSEGA SAMMY LUXは、UCHIKOに「待ってました感がある」と言わしめる内容だったが、72点(JuNGLE9/長谷川達也9/KATSU9/UCHIKO9/テリー9.5/北澤9/TAKAHIRO8.5/剛力9)とジャッジ点では首位に届かず。

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