ジャニーズWESTメンバー分析 第2回:小瀧望、難役にも挑む俳優としての誠実な姿勢 ギャップ生む無邪気な一面も
現在『ジャニーズWEST LIVE TOUR 2022 Mixed Juice』と題したライブツアーを全国で開催中のジャニーズWEST。「証拠」など熱いメッセージソングのリリースから男性のファンも急増中という7人の魅力を考察したい。第2回は小瀧望。
堂々としたパフォーマンスに加えグループ活動以外でも活躍
184cmの高身長に甘めのフェイスで、ジャニーズWESTでは最年少の末っ子なのが小瀧望。自ら“2.5枚目”と称して、バラエティ番組で見せる愛嬌たっぷりのトークが特徴の愛されキャラ“ビッグベイビー”だ。メンバーからは「のんちゃん」「コタキ」「望」と呼ばれている。また高身長を生かし、ファッション誌でモデルを務めることも。メンバーの藤井流星とはプライベートでも仲が良く、高身長である2人のコンビはファンの間では「ツインタワー」と呼ばれる。グループの中ではビジュアル担当でもあるのだが、お笑いも大好きで、ライブのMCや冠番組のトークでもとにかくボケる。ジャニーズWESTの“ギャガー”としてメンバーからのムチャブリに果敢にチャレンジし、一発ギャグを披露することも珍しくない。ビジュアルとのギャップがたまらないというファンも多く、彼の魅力のひとつとなっている。
メンバー全員がボーカルスキルの高いグループとして知られるジャニーズWESTだが、センターの重岡大毅と並び、小瀧が歌い出しやソロパートを任される楽曲も多い。生放送の歌番組でも臆することなく、堂々とパフォーマンスできる度胸の良さも彼の大きな武器であるように思う。
演じる役柄にピタリとはまるキャラクター
小瀧はジャニーズWESTとして歌やダンス、モデル活動をこなすだけでなく、俳優としても活躍の場を広げている。筆者の印象に強く残っているのは2015年に初の単独主演舞台『MORSE -モールス-』に挑戦した翌年、大野智主演ドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)で演じた三浦家康役だ。回を追うごとに自身のキャラクターと役柄を見事にシンクロさせ、ストーリーにピタリとはまっていたことが印象に残っている。山田涼介主演の『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系/2018年)で演じた尾関光希役では、コミカルな芝居でドラマの世界観に溶け込み、存在感を発揮していた。
そして自身の連ドラ初主演となる『決してマネしないでください。』(NHK総合/2019年)を経て、2020年に挑んだ主演舞台が『エレファント・マン THE ELEPHANT MAN』だ。発表された当時、小瀧がどのように主人公のジョン・メリックを演じるのか想像することすらできなかった。しかし、特殊メイクを一切使っていないにも関わらず、幕が開いた舞台の上には自身の体と表情、呼吸だけで見事に清らかな心と高い知性を持つ「ジョン・メリック」が存在していた。役柄に真っ直ぐに向き合った演技からは、本来の彼の持つ真摯な姿勢が窺えた。そしてこの舞台の演技が評価され、「第28回読売演劇大賞 杉村春子賞」を受賞。