BTSのモッパンはなぜ人気コンテンツに? 変わらぬ親近感や食べっぷりの良さが掴むARMYの心

 BTSのJ-HOPE、JIMIN、V、JUNG KOOKが、4月16日にV LIVEにて生配信を行った。この日、米国・ラスベガスにて対面コンサート『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE』(以下、『PTD』)の公演を終え、ホテルへ戻ってきた一同。ラスベガス滞在中、一緒に過ごしたという4人は、自然な流れでJ-HOPEの部屋に集合したようだ(JUNG KOOKはトレーニングを終えてから遅れて参加することに)。

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 「コンサートが終わって、またみなさんにこういう姿をお見せしたくてV LIVEを始めました」とはJ-HOPE。コンサートやイベント後に、こうしてARMY(ファン)とのコミュニケーションタイムを取るのは、BTSの「公式」とも呼べる動き。その際、よく行なわれるのがモッパン(食事をしながらの放送)だ。

 BTSによるモッパンは、これまでも多くのARMYを魅了してきた人気コンテンツ。V LIVEでの生配信のみならず、『Run BTS!』『In the SOOP BTS』などのリアルバラエティ番組でも定期的に彼らの食事シーンが映されてきた。また、最近ではInstagramのストーリーで、食を楽しむ姿を届けてくれることも。なぜ、彼らのモッパンはARMYの心を掴んでいるのだろうか。

いい食べっぷりに親目線でニッコリ

 なんといっても、よく歌い、よく踊った彼らの食べっぷりは見ていて清々しい。体重管理の厳しい世界にいる彼らのこと。食事制限をしながらスタイルキープを目指しているのは言うまでもないが、それでもモッパンとなればモリモリと気持ちよく食べていく姿を見せてくれる。

 この日も『PTD』公演を終えてお腹をすかせていたのか、J-HOPE、JIMIN、Vの3人は、冷麺、ビビンパ、豚足、ボッサム……とラスベガスで調達した韓国料理を次々と食べていく。「実は、今日食べないつもりだったのに」と言いながらも、JIMINも大きな豚肉を口の中へと放り込む。

 配信時に彼らが話していたが、BTSを長く見守ってきたARMYの中には、彼らがずっと育ち盛りの少年のままのように見える瞬間があるようだ。今やグローバルグループとして世界中にファンを持ち、グラミー賞のような大舞台でパフォーマンスを披露するほどの存在になった彼らだが、口いっぱいにおいしいものを頬張る姿は変わらぬピュアさを感じさせる。

 また、4月9日にV LIVE生配信をしていたRMのようにカップ麺を食べることも珍しくない。ときにはコンビニで購入したと思われる、簡易的なおにぎりなどが登場することも。モッパンを見ているARMYも一緒に食べることができるような食事内容なのも、彼らに親近感を持ち続けることができるポイントかもしれない。

 「おいしいものをたくさん食べてほしい」「いっぱい食べてもっと大きくなってほしい」と、どこか親心のような気持ちで応援せずにはいられなくなるのだ。

メンバーの仲睦まじさにホッコリ

 「ビビンパ、僕がやりますね」と器を手に、ナムルとソースを混ぜ始めたのはJIMINだ。すかさず「JIMINのそういう面好きだよ。君はいつもそうだ」と褒めるJ-JOPEと、そんなJIMINの手元をニコニコとしながら覗き込むV。

 BTSの食事シーンでは、こうした献身的なメンバーが光る場面がある。年長組がいる場面では、よくJINやSUGAが率先してメンバーのために料理をして取り分けていく姿を見かける。また、食べたものがすごくおいしかったとき、あるいは思っていたのと違った味だったときにも、すぐに「これも食べて」とシェアしていくのもBTSらしい風景。

 この日も、酢とカラシを入れて調整したJIMINの冷麺がそうだった。J-HOPEが「おいしそうだね」と期待を高めたものの、試食したJIMINが「なんでこんな味になったんだろう……」と首をかしげて大爆笑の展開に。「ビビンパは間違いなくおいしいから食べてください」と、代わりの品を差し出すJIMINに、J-HOPEが何も調味料を加えていない冷麺を「これもおいしいから食べて」と声をかけるやり取りも微笑ましい。

 食事を共にするというのは、生活をひとつにする象徴でもある。自分だけが食べるのではなく、相手に「おいしい=幸福」を分け与えるという愛情交換を形で見ることができるのも、BTSモッパンの魅力と言えそうだ。

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