プロダンスリーグ『D.LEAGUE』第2シーズンROUND.10 独自の道を貫くavex ROYALBRATS、接戦の末に今期初優勝

 日本発のダンスプロリーグ『第一生命 D.LEAGUE21-22』ROUND.10が4月6日に行われ、avex ROYALBRATSが93点(ジャッジ73+オーディエンス20)で念願の今季初優勝を果たした。

 第2シーズンとなる今大会の参加チームは、昨年に引き続きavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、USEN-NEXT I'moonの9組と、新たに加わったdip BATTLESとLIFULL ALT-RHYTHMを合わせた計11チーム。

 レギュラーシーズンは全12ラウンドとなっており、各チームが8人編成・2分から2分15秒のパフォーマンスで争う。そしてレギュラーシーズンの上位4チーム、ワイルドカード枠2チームによるチャンピオンシップで勝者が決定する。

 ROUND.9はSEGA SAMMY LUXが脅威の95.5点で完全勝利し、3連覇を達成。いよいよ佳境を迎えるレギュラーシーズンの生き残りをかけ、各チームがどう勝負してくるのかに注目が集まっていた。

 今回の審査員はDANCER JUDGEとしてPInO、長谷川達也、UCHIKO、Seishiroの4名、ENTERTAINER JUDGEとしてテリー伊藤、TAKAHIRO、安藤美姫、巻誠一郎の4名。さらに別途で加わるオーディエンスポイントも勝負を左右する。

 まずはKADOKAWA DREAMS。前シーズンで披露した楽曲のリミックスの上で組み立てたショウケースで勝負する。MINAMIが「1番手で何をしたら響くかを考えた」と語った、このパフォーマンスがいきなり10点が付く69.5点(PInO9.5/長谷川達也7.5/UCHIKO8/Seishiro8.5/テリー10/巻9/安藤8/TAKAHIRO9)。PInoも思わず「普通に感動した。新しいKDを観られた」と評した。

KADOKAWA DREAMS

 FULLCAST RAISERZは持ち味のクランプにブレイキンを混ぜ、忍者をモチーフにするが66点。dip BATTLESもRhythmalismToshiとOBAをSPダンサーに迎えたファンキーな内容で攻めたが67点に留まり、KENSEIが悔しそうな表情を浮かべた。サステナブルな衣装のLIFULL ALT-RHYTHMはファッションショー的な独自路線で65点。

 そしてKOSÉ 8ROCKSは、約1年ぶりにケガから復帰したTaichiの復帰を祝うかのように吉田兄弟の吉田健一が手がけた楽曲で渾身の演技を見せた。安藤美姫をして「同じ表現者として勉強になった」と言わしめた、このダンスで今期の自身最高となる73点(PInO9.5/長谷川達也9/UCHIKO9.5/Seishiro9/テリー9/巻9/安藤9.5/TAKAHIRO8.5)を掴み、一気にトップへ。

KOSÉ 8ROCKS

 忍者、三味線と来て、SEPTENI RAPTURESは女性だけの編成で“くノ一(くのいち)”を表現(62.5点)。続くavex ROYALBRATSが家に客を迎えるドタバタ感を見事に作品に落とし込み、73点(PInO8.5/長谷川達也9/UCHIKO9/Seishiro9/テリー10/巻9/安藤9/TAKAHIRO9.5)でKOSÉに並ぶ。

 これに対するTAKAHIROの「ダンス・芸術・物語、すべて高いクオリティで観ることができた。物語調にするとエネルギーが内輪になりがちだが、オーディエンスに向けてエネルギーを発していた」という解説も光った。その後、音楽とセッションするような内容のCyberAgent Legit、SPダンサーに昨シーズンのチームメイト・YUMERIを招いたBenefit one MONOLIZがともに68点。

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