櫻坂46、4thシングル『五月雨よ』収録曲の充実ぶり 独自の制度が後押しするカップリング人気
櫻坂46の4thシングル『五月雨よ』がリリースされた。今作は、現在16歳でグループ最年少の山﨑天がセンターを務める表題曲「五月雨よ」を始め、今作の活動をもってグループから卒業することを発表している渡邉理佐がセンターを担当する「僕のジレンマ」や、櫻坂46のデビュー時からセンターに立ち続けている森田ひかるの4度目となるセンター曲「車間距離」など、計7曲が収録。発売に先駆けてそれぞれの音源がラジオで解禁されると、なかには表題曲並みに反響のある曲もあらわれ、今作のいままでにない充実ぶりがうかがえた。
特に人気なのが「僕のジレンマ」だ。この曲は全員歌唱となっており、フォーメーションは卒業する渡邉をメンバー全員で送り出すような構図になっている。歌詞には、何かを得るには何かを捨てなければいけないというジレンマを抱えた主人公の複雑な心境が綴られており、まさにグループからの卒業を控えた渡邉の不安や迷いが手に取るように伝わるものになっている。
またMVは、ゆるやかなダンスをしながら見せるメンバーたちのナチュラルな表情が印象的。センターとして踊る渡邉にメンバーたちが駆け寄り、一緒に笑いながら踊ったり、寄り添ったりしながら、最後は全員で花道を作って送り出すという流れを見せる。それゆえファンにとっては号泣必至の内容で、MVが公開されると海外からのコメントも殺到していた。
同じくMVが話題なのが「車間距離」である。比較的穏やかな表題曲の曲調に対して、この曲は従来のグループの方向性を踏襲したアップテンポなダンスナンバーだ。とりわけトンネルから外へと抜け出した終盤で繰り広げるダンスシーンは圧巻の一言。従来の櫻坂46らしい切れ味鋭いパフォーマンスが展開されている。メンバー毎に異なるカラフルな衣装も見所で、個性豊かな一人ひとりのファッションにも注目したい。
2曲とも今作のカップリング曲という位置付けだが、いずれも表題曲並みの人気を得ているようだ。