Ms.OOJA、歌と共に辿ったデビュー10年の軌跡 小渕健太郎やJAY'ED、AK-69も駆けつけた武道館公演

 キラキラと輝く黒のセットアップに着替えたMs.OOJAが、「I Remember You」を一人歌い始めると途中でAK-69が登場。極上のコラボレーションを見せつける。ハグしながら「おめでとう、やっとだね。Ms.OOJAは名古屋の誇りだと思います。皆さん、彼女の素晴らしいステージを最後まで楽しんでいってくださいね」と温かなメッセージを贈りつつ、去り際に「名古屋から来たヤカラじゃありませんよ(笑)」と笑いも生んでいく姿はさすがAK-69である。

 温かな雰囲気のまま「ORANGE」で会場と一つになると、「30」、「I Will」と懐かしいナンバーが続く。ここで、代表曲である「Be...」を披露。当時よりさらに深みを増している歌声が響き渡る。さらに「My Way」、「Life」とノリの良い楽曲が続くと会場は大盛り上がり。Ms.OOJAのハイトーン、ロングトーンも耳に心地よい。そして、メジャーデビュー曲「It's OK」へ。大きな拍手がいつまでも鳴り止まないでいた。

 「振り返ってみれば私の人生は歌とともにあった」と、ファンを含めた支えてくれた人々への感謝とリスペクトを語るMs.OOJA。「これからも皆さんと共に歌い続けます。よろしく!」と笑顔を見せると、最新曲「Open door」へ。歌い終わると深々とお辞儀をしてみせた。最後はバンドメンバーを紹介し、記念撮影。全員で手をつなぎ、再びお辞儀をすると、Ms.OOJAは会場全体を見渡しながら手を振り、「皆さん本当にありがとうございました! また会いましょう」と投げキスをしながらステージを後にした。恒例のエンドロールが流れ終わると、2022年秋に『流しのOOJA 2 ~VINTAGE SONG COVERS~』の発売決定の特報が。最後まで観客を楽しませたライブであった。

 10年の時を遡っていくようなセットリストと最小限のMCという構成で作られていた『Ms.OOJA 10th Anniversary Live“はじまりの時” in 日本武道館』。次の10年もその歌声で我々を楽しませてくれるに違いない。そんな期待に胸が高鳴る。

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