チャン・グンソク、優しい歌で伝える未来へのメッセージ オーガニックな楽曲にたっぷり詰まった“大人の魅力”

 チャン・グンソクがニューアルバム『Blooming』を3月30日にリリースした。兵役による約2年の不在期間を挟んでいるが、2017年の『Voyage』以来、実に5年ぶりのアルバムだ。『Blooming』というタイトルだけに、美しい花越しにチャン・グンソクの視線が感じられるジャケット写真もこの季節にぴったり。そこには、春のように希望に満ちた楽曲たちが収録されている。

チャン・グンソク  アルバム「Blooming」全曲トレーラー

 2020年5月に約2年に及ぶ社会服務要員としての兵役を終え、6月にまずオンラインファンミーティング『2020 Jang Keun Suk Online STAGE_夢[Dreams]』でアーティストとして復帰。2021年には、3月に3年7カ月ぶりの新曲「Star」を配信し、5月から9月の間に、『Emotion』『雨恋』『Day by day』と続けざまに3枚のシングルをリリースした。

 新作アルバム『Blooming』初回限定盤A/Bには、11曲が収録されている。前述の配信シングル曲「Star」や、シングル収録曲の「Emotion」「雨恋」「Reinca」「Day by day」「共犯者」といった6曲がリリース済みで、そのほか5曲が新曲となる。さらに通常盤/UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤には新曲「Chamomile」が1曲追加された計12曲が、またFANCLUB限定盤には「Day by day (韓国語ver.)」が収録される。

チャン・グンソク「Day by day」Music Video

 アルバムリリースに先立ち3月9日に先行配信された新曲「Fiction」では、軽やかなサウンドを展開した。本アルバムでは、「Fiction」のように鍵盤をフィーチャーしたジャズやシティポップのような雰囲気のアレンジに、グンソクのボーカルがリズミカルに乗っている曲が多い。入隊前にリリースした「Voyage」や「抱きしめたい」のポップロック寄りのサウンドと比べると、より落ち着いた大人っぽいサウンドに進化した印象を受けるが、その優しいメロディや温かな歌声は、変わってはいない。

 “今”のチャン・グンソクの心情が色濃く感じられるのが、アルバムの1曲目を飾る「時を駆けて」だ。自身が作詞を手掛けたこの楽曲で、グンソクは未来への希望を込めて〈「君に会いたい」〉と明るく歌っている。この曲は、彼から“うなぎ”(ファンの愛称)たちへのメッセージソングなのだろう。自然とリズムを刻みたくなるテンポのよい楽曲が多い中、オープニングに壮大なロックバラードを選んだのは、より言葉を伝えたかったからではないだろうか。この曲はぜひ、歌詞を見ながら聴いてほしい。

チャン・グンソク 「時を駆けて」Music Video

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