BE:FIRST、初ワンマン映像から伝わるプロ意識 今こそ知っておきたいパフォーマンスの魅力

 再びオーディション時の映像を挟み、最後は「Shining One」。とりわけセンターに来た時のSOTAのダンスがグッと来るが、グループ全体を俯瞰して見ても素直に「上手い」と感動できる上に、ワクワクもしてくる。同曲にはそんな不思議な力がある。そして、毎度のことながらアウトロでBESTYたちの拍手が重なってくるのも良い。もはや楽曲の一部になっているとすら感じる。

 ライブ映像はここで終了。次はパッケージならではのお楽しみだ。続けて収録されている「“FIRST” One Man Show -We All Gifted.- Behind The Scenes」ではメンバーが会場入りする様子や、各パフォーマンスをどんな気持ちで披露していたかがわかる。これを見て感じるのは、なぜここまでライブに慣れているのか。LEOが「自分たちが想像している以上にハプニングがあるから、どのタイミングで喋りだすか、どういう流れでMCを進めていくのか、自分たちができるところまで詰めておきたい」と語っているシーンがあった。もちろん過去にエンタメ業界で活動していたメンバーがいるというのは大きいのかもしれないが、デビューへのチケットを掴むことが目的である場合この考えに至らない。そうではなく自分たちの今の実力を冷静に見つめ、その上観客に完璧なものを見せたいという気持ちがあるために至った考えなのだろう。「慣れている」のではなく、「必死に努力を重ねた結果生まれた姿勢」なのだ。こういった部分からBE:FIRSTの「プロのアーティストとしてパフォーマンスをしたい」、「自分たちを磨き続けて登りつめたい」という覚悟が伝わってきた。

 その他、「Shining One」における各メンバーのChasing Camera映像も収録されており、各メンバーの細かな表情まで確認できるのはパッケージならでは。デビュー1年目の今しか見られない、BE:FIRSTの姿をぜひ目に焼き付けておきたい。

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