初舞台で天性の勘の良さを見せた松島聡

　4月3日から東京芸術劇場・プレイハウスで上演される『こどもの一生』で舞台単独初主演を果たすのが松島聡だ。1990年に「“今”を切り取った作品を」と演出家のG2が中島らも氏に依頼し上演され続けてきた舞台で、笑いと恐怖が渾然一体となった新時代の舞台である。松島は昨年、桐山照史（ジャニーズWEST）主演の『赤シャツ』で桐山演じる赤シャツの弟・武右衛門役で舞台初出演を果たした。筆者も観劇したが、初舞台とは思えないほど伸び伸びと体当たりで演じている姿から、松島の天性の勘の良さのようなものを感じた。今回は突発性難聴で活動を休止した八乙女光（Hey! Say! JUMP）の想いを引き継ぐ形で舞台に立つ。松島自身も休養から復帰した経験があることから、八乙女の気持ちをしっかりと受け止めて演じてくれるに違いない。

ジャニーズエンタメの最高峰に挑戦する佐藤勝利

　舞台、ドラマと挑戦を続けるのが佐藤勝利だ。堂本光一（KinKi Kids）が主演・構成・演出を務める舞台『Endless SHOCK -Eternal-』にて、北山宏光（Kis-My-Ft2）とともにライバル役を務める。同作はジャニーズエンタテイメントの最高峰とも言える演目であり、ライバル役にはこれまで屋良朝幸、内博貴、中山優馬、上田竜也（KAT-TUN）など錚々たる先輩たちが演じてきた。同作は芝居だけではなく歌、ダンスに加え、ハードな殺陣のシーンなど、多彩な要素が融合した舞台で、高いポテンシャルが求められるだけに、ジャニーズエンタメの申し子でもある堂本光一の元でさらなる成長も期待できる。また3月18日からは、『月刊アフタヌーン』で連載中の人気コミックを実写ドラマ化した『青野くんに触りたいから死にたい』（WOWOW）にも主演。佐藤が演じる青野龍平は、恋人と付き合って2週間後に交通事故で亡くなってしまうが、幽霊となって彼女の元に現れるという役どころ。自身初となるラブストーリーへの挑戦で、胸キュンだけではなくホラーラブストーリーという新境地をどのように演じるのかにも期待したい。

　アイドルとしてだけではなく、俳優として活躍の場を広げていくSexy Zone。それぞれの経験をグループにフィードバックすることで、Sexy Zoneがこれまで以上に輝くことは間違いない。そんな輝きが増したところに現在活動休止中のマリウス葉が復帰した、5人のSexy Zoneとして活動する日も心待ちにしている。

※1：https://realsound.jp/movie/2021/03/post-719124.html