乃木坂46 久保史緒里、遠藤さくら、賀喜遥香らが歴代シングル振り付けを繋ぐ 新曲「価値あるもの」に込められた確固たる思い

 「価値あるもの」の楽曲初解禁は、ゲストに秋元康を迎えた『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)。パーソナリティを務める久保は聴いてほしいポイントに、メンバー一人ひとりが歌い繋いでいく、メンバーのソロが聴こえる部分だと話している。その要素はメンバー8人がフィーチャーされるMVで可視化されることによって、より強く感じることができるだろう。

 先述した『BRODY』の企画をはじめ、この8人は早くから注目されていた。阪口は高校卒業のタイミングで更新したブログに久保、中村との“新・中3トリオ”が3年間同じクラスであったこと、そこに途中から遠藤、賀喜、金川が転入してきたことを卒業写真とともに明かしている(※1)。例えるならば和田まあやと弓木奈於の「期は違うけど同級生」といった組み合わせに近く、初の3期生・4期生のみとなった与田祐希、早川聖来の世代がコロナ禍の影響で会見を行っていないことからの反動、さらに新・華の2001年組が大所帯かつ選抜/アンダーとセンター経験者を多く擁していることも期待されるポイントにある。

 2019年に開催された『3・4期生ライブ』、さらに『ノギザカスキッツ』(日本テレビ系)をはじめとする番組共演は3期生・4期生の世代を越えた絆を強めてきた。中でも4期生に加入時から優しく寄り添ってきたのが久保である。4期生初公演『3人のプリンシパル』で全員に手紙を送っていた久保。彼女が早くから4期生と距離を縮めていたことは、『乃木坂工事中』(テレビ東京系)で4期生が富士登山に挑戦した「24thシングルヒット祈願」に登場する久保の名前からも強く感じられる。後に加入してきた佐藤にとっても久保はかねてからの推しメン。先日放送された「バレンタイン大作戦」で両思いに結ばれた東北姉妹である。

 そのような期を繋ぐ存在にいたことは、久保が「価値あるもの」のセンターに選ばれている一つの理由であろう。MVが先行解禁された『THE TIME,』(TBS系)で久保は新・華の2001年組について、「みんなすごく個人を尊重してくれる人たちです。乃木坂46がなかったら絶対出会わなかった人たちだと思います」とコメントしている。導かれるように集まった8人の期を越えた絆を知ることで、ラストの一節〈こんなに愛せる人と出会えたんだ〉はより強いメッセージ性を放つ。

※1 https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/55341?ima=0853&cd=MEMBER

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