乃木坂46 久保史緒里、遠藤さくら、賀喜遥香らが歴代シングル振り付けを繋ぐ 新曲「価値あるもの」に込められた確固たる思い

 乃木坂46が、3月23日にリリースする29枚目シングル『Actually…』収録の「価値あるもの」MVを公開した。「価値あるもの」は、久保史緒里、阪口珠美、中村麗乃、遠藤さくら、賀喜遥香、金川紗耶、北川悠理、佐藤璃果の今年新成人を迎えた8人からなる、“新・華の2001年組”のユニット曲。1月に乃木神社で開かれた恒例の会見の場で、「みんなでユニット曲ができたら」と話していた願いが早くも叶った形だ。

 新・華の2001年組は、2015年に西野七瀬や桜井玲香ら7人が成人した際の「華の94年組」にリスペクトを込めたネーミングであり、華の94年組の「遠回りの愛情」に続く、世代ユニット曲。10回目の成人式というグループにとっての節目、さらに8人の「今度は我々が乃木坂46を盛り上げていけたら」という思いが乗ったまさに“プレミアム”な楽曲と言えよう。

 柔らかなピアノの音色、美しいストリングス、徐々に熱を帯びていくバンドサウンドで構成された「価値あるもの」。東市篤憲が監督を務めたMVは「映像の中だけの旅行」をコンセプトにしており、サムネイルにもなっているタイトルバックからは映画『2001年宇宙の旅』へのオマージュが感じられる(『BRODY 2020年6月号』で企画された「2001年 乃木坂46の旅」が先にオマージュネタとしてある)。同じ東市が監督を担当した生田絵梨花にとっての最後のソロ曲「歳月の轍」で生田が宙に投げた楽譜を、「価値あるもの」で久保が拾い抱きしめるといった作品のリンクとも捉えることのできる描写もファンの間で話題だ。

乃木坂46「価値あるもの」MV

 加えて「シンクロニシティ」「夜明けまで強がらなくてもいい」「僕は僕を好きになる」「ごめんねFingers crossed」「君に叱られた」といった近年のシングル曲の印象的な振り付けを踏襲しているのも大きな特徴。歴代シングル曲の振りを取り入れた「他人のそら似」とコンセプトは被るものの、久保が初選抜入りをした「シンクロニシティ」にフロントを張った「僕は僕を好きになる」、遠藤と賀喜がそれぞれセンターを務めたシングル曲と、1曲1曲が強い意味を持ちながら「価値あるもの」というある種の区切りの中で映像に落とし込まれているように思える。

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