King & Princeメンバー分析 第4回:岸優太、縁の下の力持ちから唯一無二のキャラに 時代の波を引き寄せるリーダー

 冠番組『King & Princeる。』(日本テレビ系)のレギュラー放送がスタートし、2022年も早々に勢いに乗るKing & Prince。彼らの魅力について、三者三様の個性をふまえつつまとめてみたい。第4回は、リーダー・岸優太。

King & Prince
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 ある占い師によれば、2023年、“岸の時代”が来るらしい(※1)。占いは信じない主義だったのだがーー価値観を覆すほどの波が、もうそこまで来ているのを感じる。

 ダンス、歌、芝居……バラエティ力やビジュアル、愛嬌を加えてもいい。そうした、アイドルとしての必須項目を数値で可視化することができたら、岸の場合、大きくきれいで、極めて円に近いレーダーチャートを描くだろう。アイドルとして、表現者として、高い平均値と安定感を誇るのが岸優太だ。最年長だからというだけではなく、「安定して高い技術を提供できる」という意味でも、リーダーに相応しい人物ではないだろうか。そしてリーダーが愛され、故にいじられ、根底でリスペクトされるグループは往々にして強い。

 天賦のスター性を持つ者、前へ前へとアグレッシブに出る者……そうした人材がひしめき合い、選ばれし者が中央でスポットライトを浴びる。それがジャニーズJr.の世界だ。もちろん岸も、当時から人気メンバーのひとり。ドラマ『お兄ちゃん、ガチャ』(日本テレビ系)主演(鈴木梨央とのW主演)、堂本光一主演舞台『Endless SHOCK』キャストへの抜擢など、人気と実力を見込まれての活躍も見せている。しかし、どちらかといえばステージのサイドをがっちりと固める“縁の下の力持ち”タイプ。本当の意味で岸が花開いたのは、デビュー以降であるといえよう。無垢なキャラクターに注目が集まり、まず愛され、瞬く間に活動の幅が広がった。その高いスキルが認められ、求められ始めたのは、ここ最近のことだ。

 2年連続、帝国劇場にて舞台『DREAM BOYS』の主演を果たし、ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)での好演は、第1話放送後すぐに話題に。2020年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)にて市川海老蔵に弟子入りした際には、集中力の高さやカンの良さ、芸事に向き合う心といった表現者としての顔が、世間に知られる機会にもなった。何事にも全力で取り組む岸の姿勢に、好感を抱く声も多い。

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