プロダンスリーグ『D.LEAGUE』第2シーズンROUND.4 新たな挑戦が目白押しの大接戦、オーディエンスポイントが勝利の鍵に

 日本発のダンスプロリーグ『第一生命 D.LEAGUE 21-22』ROUND.4が12月24日に行われ、FULLCAST RAISERZが90点(ジャッジ点70+オーディエンス点20)で接戦を制した。

 第2シーズンとなる今季の参加チームは、昨年に引き続きavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、USEN-NEXT I'moonの9組と、新たに加わったdip BATTLESとLIFULL ALT-RHYTHMを合わせた計11チーム。

 レギュラーシーズンは全12ラウンドとなっており、各チームが8人編成・2分から2分15秒のパフォーマンスで争う。そしてレギュラーシーズンの上位4チーム、ワイルドカード枠2チームによるチャンピオンシップで勝者が決定するという流れとなる。

 ROUND.3は「社会人」をテーマにしたFULLCAST RAISERZが勝利。エンタテインメント色強めの作品が順位を上げるなかで、それぞれのチームがどんな作品をぶつけてくるのかに注目が集まっていた。

 今回の審査員はDANCER JUDGEとして黒須洋嗣、STEZO、長谷川達也、UCHIKOの4名、ENTERTAINER JUDGEとしてテリー伊藤、ラモス瑠偉、パパイヤ鈴木、伊原六花の4名。さらに別途で加わるオーディエンスポイントも勝負を左右する。

 1番手は総合ランキング首位のSEGA SAMMY LUX。「王者の貫禄」をテーマに持ち味のJSB basicの王道を行く内容で先行し、69点(黒須8.5/STEZO8/長谷川7.5/UCHIKO8/テリー9/ラモス10/パパイヤ9/伊原9)を獲得する。

SEGA SAMMY LUX

 いきなり10点が飛び出す意外な滑り出しから、続くCyberAgent Legitは「嗅覚」を表現する独特な世界観で64点、SEPTENI RAPTURESはバスケットボールネタで攻めこみ67.5点。Bガールによるメルヘンを表現する変化球で挑んだKOSÉ 8ROCKSは63.5点に留まった。

 R&Bを表現し8小節ブレイクも光ったavex ROYALBRATSも65.5点と伸び悩む。独自の道を突き進むLIFULL ALT-RHYTHMは「Mirror」をコンセプトにミュージカル風な空間を作り上げ63.5点。この演技にパパイヤ鈴木は「この道で行ってほしい」と激励。今回は新しい表現を試みるチームが多く見受けられた。

 そして前回の勝者・FULLCAST RAISERZは期待を裏切らない。SPダンサー・えりなっちを投入し、提示したのは昨シーズンも好評だった学校ネタの続編。コミカルで目まぐるしい展開で会場を魅了し、70点(黒須9/STEZO7/長谷川8/UCHIKO7.5/テリー9.5/ラモス10/パパイヤ9/伊原10)で一気に首位に踊り出る。

 これに対し、長谷川は「リバイバル作品にSPダンサーを加えることでエンタテインメント性を高めた作品で楽しめた。脚本がよかったが、ダンススキルの部分が隠れてしまった気もする」とコメント。えりなっちは「暑苦しい筋肉の皆さんのなかで違うタイプの女が食い込むということで。この1週間、私も白米を食べてバルクアップさせてもらいました(笑)」と話した。

 その後もクリエイティブな作品が続出する。Benefit one MONOLIZは「カウガール」でコンセプチュアルかつクールな内容で66点、オシャレでエンタテインメント色もあふれるナンバーを提示したdip BATTLESは68点。USEN-NEXT I'moonは序盤からシンクロ率の高いダンスで67.5点。

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