BiSH解散、豆柴の大群×AKB48……話題振りまいたWACKの1年 存在感示す新たな動きも
しかし全てが斬新がゆえに賛否を生む活動もある。GO TO THE BEDSとPARADISESの全メンバーを“トレード”という形で入れ替たことは、まさにそれだろう。プラスになるかマイナスになるか先が読めない取組みだ。過去にもWACKグループ内でメンバーのトレードや移籍はあったが、全メンバーのトレードはこれが初。メンバーやファンも動揺はしていたようだが、常に斬新な話題が提供される対象からは目を離すことができない。
EMPiREは、着実に音楽やパフォーマンスを磨いて飛躍していると感じる。元々エレクトロニカな音楽に挑戦しているグループだったが、今年5月リリースの「IZA!!」ではトラックメイカーのSeihoが参加したことで、ダンスミュージックに振り切り、グループの強みに磨きをかけたと感じる。11月には幕張メッセイベントホールでのワンマンライブを成功させたりと、音楽とパフォーマンスの力で着実に前に進んでいるようだ。
WACKは話題性重視のマーケティングで飛躍した部分はあるが、そもそも音楽やパフォーマンスが魅力的だからこそ、興味を引かれて聴いた者がファンとなっていった。BiSHらに続くように後輩グループも挑戦を続けたことで、全体の人気が底上げされていくのだ。特に今年は新しいファン層を獲得する活動が多かったように思う。音楽シーンで強い存在感を示す事務所となっても、守りに入らず攻め続けているからこそ、魅力的なグループや音楽が生まれ続けているのだ。
BiSHは2023年には解散してしまう。しかし残された時間で、今まで以上に驚かせ、喜ばせてくれるだろう。解散を悲しい思い出ではなく最高の思い出にしてくれる予感がする。新グループのASPも始動し、さらにBiSには新メンバーが加入した。他のグループも2022年はさらに面白い企画などが用意されているに違いない。2021年でさらに飛躍したWACK。ここで勢いは止まらず、2022年にはさらなる人気を得ることになりそうだ。