BTS「Butter」リミックス以外にも Stray Kids、TWICE、SEVENTEEN……冬曲リリース増加の背景
今年、多くのK-POPグループが冬曲をリリース。また、音楽番組でもクリスマス仕様のパフォーマンスが披露されることが増えた。多くのグループにとっては、クリスマスならではの華やかさや甘い雰囲気は、魅力をアピールするのに絶好の機会であるように思う。クリスマスは一年の締めくくりに繋がることとも相まって、ファンとの関係を恋人に例えるなどして感謝を伝えるケースも多い。今年は昨年と比較し、“withコロナ”のムードになっていることもあり、各地でイルミネーションが再開されるなど、久々のパーティ感を楽しめるシーズンと言える。
パーティ感といえば、今年はBTSが自身のヒット曲である「Butter」をクリスマスアレンジした「Butter (Holiday Remix)」をリリース。これは昨年リリースされた「Dynamite」のRemixシリーズに続いて制作されたもの。原曲はレトロテイストな雰囲気だったが、Holiday Remixではそれに加えて、印象的なベルの音やリズミカルなストリングスなどお祝いムード溢れる曲調でワクワクする1曲に仕上がっている。ヒット曲と一大イベントを掛け合わせることは、人々の日常において一層その存在感を強めるきっかけにもなるだろう。
クリスマスソングといえば、王道の甘いラブソングだと思われがちだ。しかし、Stray Kids、TWICE、SEVENTEENの新曲は、グループ自体がキャリアを重ねていることもあってか、クリスマスの要素とそれぞれの個性が組み合わさった唯一無二の音楽として際立っている。
Stray Kidsの 「Christmas EveL」は攻めの1曲だと言えるだろう。同楽曲のタイトルからわかるように、Christmas Eveという英単語に“L”を加え、クリスマスの悪魔(直訳)というテーマの楽曲だ。Stray Kidsらしさが全開な中毒性のある曲調であり、歌詞の内容もクリスマスイベントを楽しむ人々とは一味違うスタンスをとっている。Stray Kidsはセルフプロデュースグループとしても定評があることから、既存の枠にハマらない今回の楽曲でさらなるカリスマ性のアピールに成功したのではないだろうか。さらには、MVもクールなだけではない、ストーリー性のある凝った映像になっている。メンバー全員の寸劇も見所であり、威勢の良さとコミカルさの両方を楽しむことができる。