2021.12.12 10:00

スカート、ミュージシャンとしての持ち味と魅力を爆発させたリキッドルームワンマン　PUNPEEとのセッションも

文＝村上麗奈、写真＝廣田達也

　アンコールでは人前でやったことがないという「ODDTAXI」をPUNPEEを呼び込み披露。ドラムとパーカッションが作り上げるノリにラップが非常にマッチし、PUNPEEが紡ぐリリックに会場は心地よさそうに身体を揺らす。さらに「回想」が披露されると会場は大盛り上がり。コンガの音色にギターが加わり、PUNPEEが自在にリリックを乗せる。豊かなボーカル、力強いドラムとパーカッションを中心にグルーヴを生みだすサポートバンド、そしてPUNPEEとのセッション。音楽の楽しさをこれでもかと詰め込んだこの日のステージにオーディエンスの興奮は増す一方。ダブルアンコールの手拍子に応えた澤部がひとりステージに立つと、「本当になにも用意してないから弾き語りだけど」とオーディエンスから曲を募り、「ガール」に決定。約2年ぶりに披露するという楽曲を前にステージ袖に向かって「大事故覚悟で一緒にやる人いる？」と呼びかけると、しばらく間をおいてなんとバンド全員がステージに登場。オーディエンスの熱気も最高潮に。「あまりにも事故ったら今日やった曲からどれかやろう」と不安げな澤部に対し「完璧にやるよ」と言い切った佐久間の言葉通り、力強さと推進力に溢れた「ガール」は今日一番の熱気をもって演奏された。

　それぞれの楽器に熱がこもり、澤部の歌声にもいつも以上に感情が入る。ミュージシャンとしての持ち味と魅力を爆発させた演奏を鳴らし切ったスカートに対する大きな拍手はなかなか鳴りやまなかった。

■ライブ情報
『スカートワンマンライブ "The Coastline Revisited Show"』
2021年12月5日（日）恵比寿LIQUIDROOM
OPEN 17:00／START 18:00

＜配信チケット＞
チケット料金：1,500円
受付期間： 12月12日(日) 20:00まで
受付URL： https://kakubarhythm.zaiko.io/_item/344876

■セットリスト
1.沈黙
2.おれたちはしないよ
3.駆ける
4.静かな夜がいい
5.CALL
6.ともす灯やどす灯
7.ストーリー
8.セブンスター
9.新曲
10.ランプトン
11.君がいるなら
12.四月のばらの歌のこと
13.さかさまとガラクタ
14.さよなら！さよなら！
15.この夜に向け
16.千のない
17.返信
18.スウィッチ
19.わるふざけ
20.遠い春
21.海岸線再訪