Snow Man、なぜ応援したくなる? シングル『Secret Touch』でも快挙、グループを取り巻く理想的な好循環

 Snow Manがまたしても新たな記録を生み出した。5thシングル『Secret Touch』が、初週73.4万枚を売り上げ、12月7日付のオリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得したのだ。これは前作『HELLO HELLO』に続く4作連続、通算4作目の快挙(※1)。デビューシングルであるSixTONES vs Snow Man『Imitation Rain/D.D.』は別名義作品となるが、こちらも初登場1位だったため、実質デビュー以降の連続記録と言ってもよいだろう。また、男性アーティストによるシングル4作連続初週売上50万枚超えは、B’z、Mr.Children、GLAY、 L’Arc~en~Ciel、嵐に続く6組目(※2)。リリース時期や形態、音楽を楽しむ環境、CDという商品自体の位置づけもそれぞれ異なるため並列で語ることは難しいが、それでもそうそうたる顔ぶれに並び、2021年にこれだけのCDを売るというのはなかなかできないことだ。

 Snow Manとしての活動歴は9年、ジャニーズJr.時代からのキャリアは長く、デビュー時点で熱心なファンが一定数ついていたというのももちろんある。しかし、リリースを重ねるごとに熱狂の渦が次第に大きくなっているのを感じる。グループ活動以外にもソロでのドラマやバラエティ番組への出演、雑誌、とにかくSnow Manの存在を世の中に知らしめる活動に励んだ1年だったのではないだろうか。SNSやYouTubeのコメント欄には、“ジャニーズには興味がなかったけれどSnow Manにはハマってしまった”、“他のグループが好きだけどSnow Manも気になっている”など、いろいろな入り口から彼らに興味を持った人々の声をよく見かけるようになり、筆者自身も生活の中で実はファンだったという人に出会うことも増えた。『Secret Touch』リリース時には店着日、週末とCDショップに足を運んだのだが、レジには淡いブルーのジャケットを手にしたファンで長蛇の列ができていた。

 今のSnow Manを取り巻く環境からは「みんなで夢を叶えていく」という強い意志・勢いが感じられる。ここで言う“みんな”には、メンバー9人はもちろん、彼らのクリエイティブや活動を支えるスタッフ、ファンも含まれるだろう。Snow Manはメンバー一人ひとりが自らの意見を持ち、様々な媒体を通して的確に考えを発信することができているのが強い。グループやメンバーに対する思い以外にも、スタッフへの信頼、ファンへの感謝、思いをしっかり言葉にすることで信頼関係が築かれている。多くの人が彼らを応援する楽しさに目覚めるのもこうした日々の積み重ねにあるように思う。

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