プロダンスリーグ『D.LEAGUE』2ndシーズン開幕 パワーアップした11チームが参加、同率優勝で白熱のROUND.1に

 日本発のダンスプロリーグ『第一生命 D.LEAGUE 21-22』の開幕戦が11月14日に行われ、KADOKAWA DREAMSとSEGA SAMMY LUXがともに93点(ともにジャッジ点74.5+オーディエンス点18.5)で同率優勝となった。

 第2シーズンの参加チームは、昨シーズンに引き続きavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、USEN-NEXT I'moonの9組と、新たに加わったdip BATTLESとLIFULL ALT-RHYTHMを合わせた計11チーム。

 レギュラーシーズンは全12ラウンドとなっており、各チームが8人編成・2分から2分15秒のパフォーマンスで争う。そしてレギュラーシーズンの上位4チーム、ワイルドカード枠2チームによるチャンピオンシップで勝者が決定するという流れだ。

 昨年のチャンピオンであるavex ROYALBRATSはディレクターとメンバーが総入れ替え、そして新たな2チームのポテンシャルも未知数というなかで、どのような戦いが繰り広げられるか。そして昨年はほとんどできなかった有観客開催が勝負に与える影響も気になるところ。

 また今年から審査員システムも変更となり、固定のレギュラージャッジ、回替わりのローテーションジャッジ、そしてゲストジャッジの組み合わせとなる。記念すべき開幕戦のジャッジはDANCER JUDGEとしてPEET、STEZO、JuNGLE、KATSU ONEの4名、ENTERTAINER JUDGEとしてテリー伊藤、高橋みなみ、大貫勇輔、栗原恵の4名。さらに別途で加わるオーディエンスポイントも勝負を左右する。

 迎えた開幕1番手は新チームであるdip BATTLES。テンポの遅い「オーガニックヒップホップ」なショウケースで、力の抜けたカッコよさを提示していく。このパフォーマンスは60.5点(PEET6/STEZO8.5/JuNGLE8/KATSU7/テリー8/高橋8.5/大貫6/栗原8.5)を獲得し、STEZOは「ゆるいビートで踊るのは難しいですが、衣装やキャラクターも出ていた」と評価。

dip BATTLE

 続くSEPTINI RAPTURESは「RUNNIN'」をテーマにした作品で68点、トレードマークのハイヒールで「最後の晩餐」をオマージュしたBenefit one MONOLIZも68点。新ディレクター OH-SEを迎えた新体制のUSEN-NEXT I'moonは59.5点に留まったものの、PEETに「振付けのセンスが抜群」と言わしめた。

 そして流れを変えたのはKADOKAWA DREAMSだった。登場時のベンチコートを脱ぎ捨てると全員がクールなスーツ姿。昨シーズンから得意としてきた、日本語のラップ上での一糸乱れぬパフォーマンスが会場を釘付けにし、74.5点(PEET9.5/STEZO8.5/JuNGLE8.5/KATSU8.5/テリー9.5/高橋10/大貫10/栗原10)の高得点を叩き出す。

KADOKAWA DREAMS

 PEETは「冒頭はマイケル・ジャクソンの『DANGEROUS』のワールドツアーを彷彿とさせ、ヒップホップでくるかと思ったら、ポップやジャズ、バレエの要素がフュージョンされていた」と賛辞を送った。

 続く、avex ROYALBRATSは前半を声優が吹き込んだ寸劇で踊るトリッキーな作品で65点、そして3拍子系のストリングスと休符の効いた楽曲を構成の妙で踊りこなしたCyberAgent Legitが70.5点。謎に包まれていたLIFULL ALT-RHYTHMはポリリズミックでコンテンポラリーな質感のショウケースで驚かせたが61.5点とポイントは伸びず。

 昨レギュラーシーズンの覇者・FULLCAST RAISERZは、持ち前のクランプの力強さを見せつつも、しなやかさのあるナンバーで魅了。73点(PEET8.5/STEZO9.5/JuNGLE9.5/KATSU9/テリー9/高橋9.5/大貫8/栗原10)が付いたこの演技をSTEZOは「オレンジの衣装が合ってた。ジャケットを投げる時に目線が上がってステージを立体的に使っている」と評した。

FULLCAST RAISERZ

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