水樹奈々、上坂すみれ、内田真礼……貫禄の歌声とクリエイターの手腕味わえる女性声優の最新作

内田真礼『HIKARI』

 5枚のシングル曲がパッケージされた内田真礼の3rdアルバムは、既発曲の多さを感じさせない工夫が施された、コンセプチュアルなものとなった。シングル含め、Q-MHz、R・O・N、Elements Garden、Tom-H@ck、TAKU INOUE、kz(livetune)ら豪華クリエイターが参加。R・O・Nによる「Never ending symphony」は内田のホットな部分を解放させたロックナンバー、そこから10thシングル表題曲「ノーシナリオ」へとつながる流れの起伏には、アルバムならではの新鮮さが立ち込める。リード曲「LIFE LIVE ALIVE」は、バンドサウンドに紛れてシンセサイザーやピアノが差し込まれ、前向きな歌詞を前面にプッシュしていく。

内田真礼「LIFE LIVE ALIVE」Music Video Full

 アルバムの折り返しとなる「アストラ」は、内田の低音を生かしたトロピカルハウスとして聴き応え抜群。どこを切ってもキャッチーな「YA-YA-YAN Happy Climax!」はQ-MHzによるポップチューン。Q-MHzの一人である田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)をメインに書き下ろされたであろうプログレ要素の強い同楽曲は、田淵が作曲を手掛けた2ndシングル表題曲「ギミー!レボリューション」を匂わせる歌詞や曲の展開があり、ファン歴の長いリスナーであればあるほどハッとさせられる1曲だ。

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