そしてユキコは、森生の一風変わった言動によって、これまで閉ざしていた新たな扉を開いていく。今までなら行けなかった場所や、頼めなかった食事のメニュー……。一つずつ、少しずつ広がる世界がそこにある。〈いつでも これ以上を求めるのは／さみしい綱渡りに思えた／なみだが うそのように／風にさらわれながら 解けてゆく〉〈ひとつの窓からじゃ 見渡せない／景色がこんなにあったの／あなたの 窓際で／座って見る全ては 美しくて〉というフレーズは、ドラマのストーリー性にも見事にリンク。サウンド面では、ギターやストリングスなど、楽器の音色を基本に用いながら、打ち込みによる実験的なギミックが随所に散りばめられているのが特徴だ。遊び心に富むこのアレンジの趣向は、ユキコがこれから出会う“新しいものや出来事”をイメージさせる。

　また、タイトルの「こたえあわせ」は、ドラマとの親和性において2つの意味を含んでいると想像できる。まず1つ、ユキコは白杖で地面をたたきながら安全を確認して歩く。あるいは、実際に物に触れたり目に近づけたりすることで、それが何かを確かめる。そうした“答え合わせ”がユキコにとっての日常だ。一方、そんな中で、「正解ってなに？　普通ってなに？」と息苦しさを感じてしまうこともあっただろう。だが、ユキコは森生といることで、今まで足を踏み入れることがなかった場所に立ち、違った視界や眺めを経験する。そして森生との真新しい視点を通じて、“答え合わせをしないこと”の素晴らしさに気づき始める。正解は1つとは限らない。そうやって自分を解き放てば、行きたいところにも行けるし、ありのままの自分でいられる、あるがままの自分を肯定できる。そんなユキコの変化とともに、森生との恋がどう進展していくのかも、この物語のポイントだ。

　〈あなたとなら見違える／世界を愛せる／気がした 出会えた ふたりでいれば〉〈答え合わせを忘れた ふたりは自由で／ぼやけてる未来さえも怖くないよ〉とJUJUが歌うように、ユキコと森生には、眩しいほどのハッピーな未来を迎えてほしい。そう願いつつ、今後のドラマの展開にも注目しよう。

■楽曲情報
JUJU「こたえあわせ」
10月6日（水）配信リリース
ダウンロード／ストリーミングはこちら：https://smar.lnk.to/TMT2xGIn
Lyrics by 蒼山幸子
Music by YOSHIHIRO (KEYTONE)
Produced & Arranged by 蔦谷好位置 (agehasprings)

■商品情報
JUJU 41st Single『こたえあわせ』
11月10日（水）発売
・初回生産限定盤（CD+DVD）5,500円（税込）
・通常盤（CD）1,280円（税込）
CD予約はこちら：https://smar.lnk.to/ywRZs9
【CD】
1.こたえあわせ
2.じれったい
3.やさしさで溢れるように ‒ From THE FIRST TAKE
4.この夜を止めてよ ‒ From THE FIRST TAKE
【DVD】
『JUJUの日ライヴ ジュジュ苑スペシャル「俺のRequest」』
1.Yes-No
2.奏（かなで）
3.アイ
4.エイリアンズ
5.くるみ
6.手紙
7.そして僕は途方に暮れる
8.最後の雨
9.LA・LA・LA LOVE SONG
10.PAPER DOLL
11.Kissin' Christmas（クリスマスだからじゃない）
12.Ya Ya（あの時代を忘れない)
13.One more time, One more chance
14.あざみ
※手紙/ そして僕は途方に暮れる：Guest Vocal 山内総一郎（フジファブリック）

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