ジャニーズWEST、『リア突WEST』など冠番組が続々全国放送へ 深夜ローカルで培ったバラエティ力に注目

ジャニーズWEST

 ジャニーズWESTによるバラエティ番組『あなたの代わりに見てきます! リア突WEST』(テレビ朝日系、以下『リア突WEST』)が、10月3日放送回から悲願の全国ネット進出を果たした。同番組の放送が開始される日曜午後1時25分といえば、先日惜しまれつつ終了した、46年余に及ぶ人気長寿番組『パネルクイズ アタック25』が放送されていた枠であり、その後番組ということもあり大きな期待が寄せられている。しかし、ここまで来るには意外と知られていない歴史があった。今回は深夜ローカル枠から全国区へとのし上がった、ジャニーズWESTのバラエティ力の秘密に着目してみたい。

ローカル深夜枠でリニューアルを繰り返した過去

 ジャニーズWESTはデビュー前のジャニーズJr.時代から、関西を中心にバラエティ番組で活躍。同じ関西ジャニーズの先輩である関ジャニ∞の冠番組『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)にレポーターとして出演し、スタジオトークやロケなどバラエティ番組の基礎を学んだ。またデビュー後も『リトルトーキョーライフ』(テレビ東京系)にHey! Say! JUMPと週替わりで出演、週替わりのテーマで各分野の師範に様々な質問をぶつけ、バラエティにおけるトークのバリエーションを身に着けていった。

 『リア突WEST』については2020年のスタート当初は名古屋、静岡、西日本、九州の一部を含む関西ローカルの深夜枠で放送されていたものが全国ネットになったわけだが、実は前身となった番組がある。2015年にスタートした『ドヨルの妄想族』からの『ドヨルの粉モンクエスト』『ドヨルのご当地モンクエスト』『ドヨルのエージェントWEST!』のドヨルシリーズから『エージェントWEST!』(全て朝日放送)まで、リニューアルとともに進化を繰り返した結果、生まれた番組が『リア突WEST』なのである。スタート当初、デビューしたばかりのメンバーが街頭に立ち、通行人にインタビューを試みた企画では、ほとんど知名度もなかったことから無視され続けること数時間……メンタルの限界を迎え落ち込むメンバーもいたことが今では懐かしい。

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体当たり&飾らないリアクションが持ち味

 『リア突WEST』は2020年から7人が記者となり、日本全国に数多く存在する“理解不能”な人や場所といった「謎案件」に突撃取材していくスタイルに。番組では毎回視聴者が「こんな人がいたの?」と驚く人々に直撃し、その魅力や活動について体験を元にレポートしていた。

 バラエティ番組でのジャニーズWESTの持ち味は、他のジャニーズグループ同様に過酷な企画であっても体当たりで挑むスタンスに加え、等身大で飾らないリアクションにあるように思う。『リア突WEST』で昆虫や野草、激辛料理などを口にする企画でも、正直なコメントとリアクションが見る人の共感を得ているのではないだろうか。

 また、企画によってはギブアップしてしまうメンバーがいたとしても、他メンバーがすかざすフォローし、さらにスタジオでもそのVTRを観ながらまたメンバーがツッコむというチームワークの良さを生かしたスタイルも確立。ホテルを舞台にしたロケでは、小瀧望の遅刻により濵田崇裕のみでの単独ロケを決行、スタジオのメンバーもあえて辛口のコメントをすることで企画を盛り上げた。その他、藤井流星と小瀧が挑んだ男性サンバダンサーを紹介するロケ企画では、藤井のメンタルが崩壊。ギブアップしてしまう様子も隠すことなくオンエアされたが、ファンの間では飾らない姿が見れたと好評に。ちなみに現在番組HPのビジュアルでも藤井はサンバ風の衣装を着用しており、再びファンの間で話題となっている。

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