Morfonica、シンフォニックロックから生まれる祝祭感 『バンドリ!』第4のリアルバンドが育む音楽における個性

 次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』に登場する第4のリアルバンド・Morfonica。現役高校生の進藤あまね(倉田ましろ役/Vo)、直田姫奈(桐ヶ谷透子役/Gt)、西尾夕香(広町七深役/Ba)、mika(二葉つくし役/Dr)、そしてロックバイオリニスト・Ayasa(八潮瑠唯役/Vn)の5名がシンフォニックロックを奏でる声優バンドだ。

【公式ライブ映像】Morfonica「flame of hope」(「Astral Harmony」より)

 そんなMorfonicaが、10月6日に3rdシングル『ハーモニー・デイ』を発売。同リリースと、2020年3月のバンド結成から1年半が経過、本稿では彼女たちならではの特徴やポテンシャルに触れながら、Morfonicaの音楽になぜここまで惹かれるのかを考えていきたい。

 その前に、バンドの結成経緯をおさらいしておこう。端的にまとめれば、進藤演じるましろが、戸山香澄(CV:愛美)率いる先輩バンド・Poppin’Partyに憧れたこと。彼女たちのように、バンド活動を通して自身の控えめで平凡な性格を変えたいと願ったことが結成のきっかけである。

 Poppin’Partyら先輩バンドに影響を受けた点で、Morfonicaはいわば、コンテンツ全体の長期的な発展に伴い、生まれるべくして生まれた存在といえる。彼女たちのそうしたフォロワー的な立場は、作品のファンであるバンドリーマーにとっても親近感を抱きやすく、自然と応援の対象として見てしまうのではないだろうか(少しメタ的な視点で捉えると、事務所の先輩である愛美に憧れる進藤という構図も、キャラクターのそれと近いものを感じる)。

 また、今回のシングル表題曲「ハーモニー・デイ」や、スマホ向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!(以下、ガルパ)』にて、楽曲に付随して公開されたイベントストーリー「新たな旅立ちのアインザッツ」でも、そうした言及はなされている。特に後者では、ましろが歌詞に抱いたイメージとして、自身が輝く世界の先へと向かう際、その周囲には「たくさんの流れ星が流れてて」と、Morfonicaのメンバーや先輩バンドの存在を暗示するようなシーンも確認された。

【CM】Morfonica 3rd Single「ハーモニー・デイ」

 そのまま「ハーモニー・デイ」を軸に、バンドのサウンド観についても考えてみよう。彼女たちの奏でる音楽は、ドラム講師としても活躍するmikaを下支えとして、直田のギターと西尾のベースがヘビーなサウンドを織り成している。だが、その上を駆け抜けるバイオリンの音色までを含めると、一気に爽やかなものに。そうしたバンドサウンドは、瑞々しくストレートな歌声が印象的な進藤のボーカルとも非常にマッチしている。

 その特徴を一言で表すならば、調和や連帯。もっと抽象化すれば、“光の音符”に導かれるような“祝祭感”とでも言い換えられるだろうか(この“光の音符”とは、前述した『ガルパ』のストーリーにて、ましろがボーカルという立場から瑠唯のバイオリンの音色を喩えた際の言葉だ)。

 この祝祭感は、これまでの「金色へのプレリュード」や「ブルームブルーム」などを経由した、軽やかな足取りで草原を駆け抜けるかのようなもの。まるで、ましろや彼女以外のメンバーが抱える、憂いや切ないが喜びへと解放されるような印象を受ける(やや色調は異なるが、バンドの初期衝動を歌う点でデビュー曲「Daylight -デイライト- 」にも通ずるだろうか)。

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