MORISAKI WIN(森崎ウィン)、ダンス&ボーカルにクルーが熱狂 エンターテイナーとしての確かなポテンシャル

MORISAKI WIN、初の有観客ライブレポ

 伸びやかなボーカルで「UNBROKEN WORLD」を、そして“盲目”と冠した「Blind Mind」では、MORISAKIの切ないボーカルをメインに、震えるようなシンバルの音、キーボードが繊細なメロディを重ねた。MORISAKIを照らす赤い照明も相まって情熱的なステージに。

 雰囲気をがらりと変え、「改めましてみなさんこんばんは!」と投げかけると大きな拍手で返すオーディエンス。「MORISAKI WINです、よろしくお願いします。って知ってるか(笑)」と陽気なテンションでMCがスタート。「本日はわたくしのワンマンライブ、初の有観客ライブ、FIRST FLIGHTに起こしいただきましてありがとうございます!」と笑顔をみせた。昼公演をデイフライトとして、「ナイトフライトがいまテイクオフしてるところなんですけど……飛行機用語を並べてもぽかんとしてしまうので普通に話しますね」と笑いを誘うと、ファンは首を大きく振って応えていた。

 MORISAKIは照明スタッフに客電を後方まで照らすよう伝え、「これくらいの会場になると、みなさんのお顔が全部見えるんですよ!」と声を弾ませた。昼公演ではファンと目があって恥ずかしくなったと明かし、「夜も一人ひとり見たい」と有観客ライブならではの交流を喜んだ。

 「これは飾りです(笑)」とMORISAKIがアコースティックギターを手に、こう語った。「僕、去年の7月のメジャーデビューしまして」と軌跡を踏まえ、「1年とちょっとで皆さんの前で生で披露できる場がやっとできてホッとしてますし、嬉しい限りでございます」。続けて、MORISAKI WINとして出発するにあたって、「音楽をやる理由ってなんだろうか」「俺とは何ぞや」と考えた時期があったと話す。その時に、まずはMORISAKI WINを伝えていくこと、自分の戻る場所、ルーツを忘れなければいいとのアドバイスを受けて「START IT OVER」が作られた。「いまここにいるMORISAKI WINをみなさんにお伝えして、みなさんに受け取っていただけたら」と、ギターを1フレーズずつ刻むようにして弾き、歌声を重ねた。

 その後も軽やかなステップを踏みながら、「Fly with me」や「Be Free」などオーディエンスの心を解放するかのような楽曲で楽しませた。また、アンコールでは、10月18日にデジタルリリースの新曲「Me,Myself and I」をサプライズ披露。作曲は本ステージのバンドマスター宮野弦士、作詞はコーラスのSweepが手掛けた。ステージでも仲睦まじい様子が伝わってきたが、信頼できる仲間との協業によって、“アジアから発信するエンターテイナー”の世界観にまた一つ彩りが添えられた。

 アンコールを含め15曲を熱唱したMORISAKI。熱い拍手に包まれながら無事に“フライト”を終えた。

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