「Don’t Waste My Time」インタビュー

BIGBANGに憧れたNOA、YG練習生を辞めて日本ソロデビューを決意した理由 「ONE OK ROCKのライブは大きな出来事」

WOONGさんは僕にとって兄のような存在

ーー現に日本でデビューして以降、NOAさんは活躍の場を劇的なまでに広げていて、有言実行の姿勢が素晴らしいです。今年の1月に発表された『Too Young』も、初めてのEPながら完成度の高い作品で驚かされました。

NOA:『Too Young』は初EPということで、色んな考えを巡らせながら作ったことを思い出します。表題曲の「Too Young」は韓国にいた頃に書いた曲で、当時の歌詞そのままで発表させていただいたんです。そういう意味でも、昔の自分と日本に戻ってきてからの自分が混ざり合っていて、いま聴いてみると自分の考え方や感じ方がこの数年でこんなに変わったんだとあらためて気付かされます。

ーー今年の8月にはシングル「LET GO (feat. JEON WOONG(AB6IX))」でめでたくメジャーデビューを果たしました。3カ月連続リリースのトップを飾ったナンバーで、新しいスタートを切る楽曲としては打って付けのポジティブ・ミュージックに仕上がっていますね。

NOA:「嫌なことを忘れて気楽に行こうよ」というメッセージを込めつつ、しっかりと踊れる一曲になりました。実はこの曲を書いた当時、良いアイデアが浮かばなくて制作面でけっこう行き詰まっていたんですけど、ある日海辺をドライブしていたらサビの〈LET GO〉をはじめ色んなフレーズが浮かんできて、そこから「もっと気楽に行かなきゃだな」と気持ちを切り替えられたんです。

NOA - LET GO feat. JEON WOONG (AB6IX)【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

ーー「LET GO」の持つメッセージが説得力やインパクトに溢れているのは、スランプも含めたNOAさんのリアルな人生観が反映されているからかもしれないですね。

NOA:この曲を含めて何曲か作らなきゃいけない時期があったのですが、やっぱりメジャーデビュー作ということで、自分が伝えたいことを最大限に伝えられるのかどうか、プレッシャーのようなものがすごくあって、作ってみてはやり直すのをしばらく繰り返していました。初めてでしたね、あんなに考え込んだのは。

ーーファンキーなサウンドも印象的です。聴く人を選ばないオープンな享楽性があって、従来の作風を踏まえると完全に一皮剥けたなと。

NOA:まさに今までとは違うものにトライしたいと強く思いながら制作していました。「LET GO」はもちろん、今回の連続リリースでは僕の新しい魅力を色んな方面からお見せできればいいなと思って。

ーーフィーチャリングには、AB6IXのメンバーとして活躍しているJEON WOONGさんを招いています。NOAさんとは練習生時代からの仲だそうで。

NOA:WOONGさんは僕にとって兄のような存在で、以前から「いつか一緒に曲を作りたいね」と話していたので、こうやってメジャーデビューのタイミングで夢が叶ってとても嬉しいです。ビデオ電話などで意見をキャッチボールしながら作っていったんですけど、WOONGさんとの制作は実際に会って作っているような居心地の良さがずっとあって、楽しかったです。

ーーMVでの表情も生き生きしていますもんね。別撮りながらお二人が本当に和気藹々としていて。

NOA:そうですね。僕がいる東京とWOONGさんがいるソウルの二画面構成で撮らせて頂いたことで、二つの国の魅力がたくさん表現できたと思いますし、過去のどのMVとも違う魅力が出たと思うのでぜひ見てもらいたいです。

NOA - Don’t Waste My Time 【MV TEASER】

ーーリリースされたばかりの第二弾シングルは「Don’t Waste My Time」。この曲は一転して、ストリート感を高めたサグいトラックが採用されています。

NOA:今まで僕がリリースしてきた曲の中でも、かなり強気な部類に入る男の子が主人公になっています。駆け引きをしている女の子に対して「自分の時間を無駄にしないで」と歌った曲なんですけど、それだけじゃなくて「僕の側に来れば何でも叶えてあげるよ」という自信ありげなメッセージも込めたので、ビートもシンプルだけど厚めで、男らしいものがいいなと当初から思っていました。

ーーサウンドのみならず、ボーカルや歌詞も刺激的ですよね。ヒップホップ的な構造ではある一方で、男性が女性を情熱的に翻弄する歌詞は王道のR&Bを彷彿とさせます。

NOA:DJ Khaledの「No Brainer」とか、「君には俺しかいないでしょ」的なアプローチの曲からはたくさんインスパイアを受けましたね。普段の僕にはないキャラクターを想像して描き出した曲なので、最初の段階ではもうちょっとマイルドな男性像に留まっていたんですが、共作の岡嶋かな多さんたちにもアドバイスをもらいながら今の形まで持って行って。

ーーアドバイスというと、例えば「もっとオラついた言い回しの方がいいよ」とか?

NOA:まさにそんな感じです(笑)。今までは自分の中にあるものばかりを選ぶことが多かったので、サポートしてくださる誰かと新しい側面を作り上げていくのは勉強になりましたし、自分にとって必要な作業だったなと思います。

ーーそして10月には、連続リリース第三弾となる「Highway」が控えています。この曲はとにかくキャッチーですよね。NOAさんの爽やかな個性がとてもよく出ています。

NOA:ドライブしたいなと思う気持ちや、朝の準備など何かを始めるシチュエーションを盛り上げたいと思って作った曲なんですが、ほかの曲と同様に歌詞にはちゃんとメッセージ性も込めていて。人生を歩む中で、人ってどうしても”止まっちゃう瞬間”があると思うんですけど、そういったタイミングでも「止まらず速度を上げていこうよ」という前向きなマインドを歌っています。

トリリンガルを生かした作品を生み出していきたい

ーー「LET GO」や、あとは「TAXI」などもそうですが、NOAさんの作品にはドライブにまつわる曲が多いですね(笑)。

NOA:確かに(笑)! ”立ち止まることなく前に進む精神”は日頃から大事にしているので、それが自然に曲にも表れているのかもしれないです(笑)。あと僕、普段からドライブが好きで、車窓から見える景色とか、運転中にインスピレーションを受けることがたくさんあるんです。自分の曲に関しても、ドライブとの相性が良いものをテーマに作ることが多くて、完成したら実際にドライブしながら聴いて確かめる作業をよくします。

ーーまさしく「Highway」は、ボーカルのクルージング感が大きな売りになっていると思います。従来はサビのパートであっても低音や中音のボーカルを打ち出した曲が多かったと思うんですが、「Highway」についてはサビの一音目から抜けるような高音が炸裂。これがなかなか新鮮で。

NOA:そこはかなりこだわりました。この曲のテイストにもマッチしていると思うし、自分が伝えたいメッセージもこのトーンだからこそちゃんと伝えられるのかなって。開放的な歌い方は、やっぱり自分でも歌っていて気持ち良いです。

ーーこれは個人的な感想ですが、今回の一連の作品を通して聴いて、これまで以上に日本語が際立っているように感じました。NOAさんと言えば、日本語、英語、韓国語の三つの言語を臨機応変に曲へと落とし込んで、発声においても日本語だけに引っ張られない滑らかさを尊重されてきたイメージがあるのですが、今回の三作に関しては言葉の響き方や曲調から、日本語を生かそうという意志が特別に働いている気がしたんです。メジャーデビューの節目に日本のリスナーへあらためて自身の音楽をアピールしていきたい。そんな強い決意表明のようにも感じ取ったのですが。

NOA:日本にいるたくさんの方に聴いてほしい思いは、正直言ってすごくありますね。基本的に僕の場合はがっつり日本語で歌うのではなく、今回の作品のようにほかの言語とのバランスを保ちながらにはなるのですが、確かに言われてみると、歌詞に入れる単語を選ぶときにしても、日本語をちゃんと聞かせられるように気にしながら作っていたような気がします。日本でメジャーデビューを迎えることもあって、無意識に気合が入っていたのかもしれません(笑)。

ーー「自分の歌を淀みなく届けたい」という誠実な思いが、今回の三作を聴くだけでもありありと伝わってきます。

NOA:自分が聴いてちょっとでも曖昧に感じた作品って、聴いてくださる方も絶対同じ気持ちになっちゃうと思うんです。僕自身、今まで色んなアーティストさんの曲に背中を押されたり、気持ちを奮い立たせられる場面がたくさんあったので、自分の曲もファンの方にとって何らかの解決策となれることを願いながら作っています。

ーー今現在、音楽シーンではNOAさんのように才能あふれるZ世代のアーティストが数多く台頭しています。NOAさんはこれから先、どんなアーティストになっていきたいですか?

NOA:まさに今回の連続リリースもそうですが、これまで成し遂げられなかったことにもどんどんチャレンジしていけるシンガーソングライターになりたいです。例えば、一曲まるまるがっつりダンスするような曲とか、最近はギターを習得しているところなので弾き語りの曲を作ってみるとか、ジャンルにも言語にもとらわれないトリリンガルを生かした作品を生み出していきたいと思っています。海外のアーティストとも、もっとコラボレーションしてみたいですね。世界各国と接点を持つ日本のアーティストってあまりいないと思うので、その先頭に立てるように頑張ります!

■リリース情報
「Don’t Waste My Time」
9月19日(日)配信

■キャンペーン概要
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