日向坂46を牽引するセンター&フロントメンバー 適材適所の采配が光るチームワークの良さ

 そして冒頭でも触れた通り、6thシングル共通カップリング曲「何度でも何度でも」は、三期生の上村ひなのが初めて全体曲のセンターを務める。すでにソロ曲もある上村は今後の表題曲センター候補としても有望。MVでは金村と対等な姿を見せるなど、日向坂が新しい世代に入ったことを実感させられる。

 そして「ってか」で、満を持して金村が表題曲の初センターに。デビュー時、小坂がセンターになったときのように、加藤と齊藤のシンメが金村を支えるべく復活。そして東村と丹生が並ぶことで、激しいダンスにも対応できる構成になっている。まさに人気・実力共に盤石な体制が整った。東村と丹生は『ひらがな推し』(テレビ東京系)での「キュン」ヒット祈願で箱根の難所を共に走ったコンビ。東村が弱っている丹生をしっかり支える先輩ぶりを見せ、丹生は前を走る東村の背中に助けられたと番組で語っていたが、そこから丹生が成長し、今やシンメとなってフロントで並んでいるというのも一つのドラマだ。

 公開されたMVでは、5人はまるで戦隊ヒーローのようなフォーメーションで、がむしゃらに戦う金村に手を差し伸べる加藤と齊藤、戦いの後に笑顔を届ける丹生、そして小坂を想像させるトリケラトプスのぬいぐるみを拾い上げ、メンバーを引っ張っていく東村など、各々フロントでの役割をきっちり表現していたのが興味深い。

日向坂46『ってか』

 フロントメンバーを改めて振り返ると、まさに適材適所でそれぞれの役割をしっかり担っているところに、日向坂のチームワークの良さがうかがえる。金村、上村という新しいセンターが誕生した6thシングルだが、ライブではどんなパフォーマンスを見せるのか。新しい時代の幕開けに期待したい。

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