荻原梓のチャート一刀両断!
SixTONES、圧倒的大差で5作連続シングルチャート首位に コラボレートで引き出された“ありのまま”を伝えるメッセージ
一方で、カップリング曲の「フィギュア」はボカロPとしても活動するくじらが楽曲提供した1曲。歌詞には全編に渡り〈だらしない自分〉が表れており、〈ずっと探して生きている〉〈だらだら走ってる〉〈未だ信じてる〉といったように、自身の踏ん切りの付かなさであったり、けじめの悪さが描かれている。そして途中、軽快なラップを挟みつつ、ラストは〈代替不可であれよフィギュア/あるがままで〉と個性の大切さを歌って締め括られるのだ。
初回盤Aのカップリング曲「Make Up」は、一転して全編英詞の一曲。レイドバックしたリズムに乗せて〈We break up and we make up(僕たちは別れて また仲直りして)〉のフレーズを何度も繰り返すが、“make up”という言葉には“化粧する”という意味もあるため、表題曲「マスカラ」との関連性も窺える。さらに、通常盤のカップリング曲「Lost City」もほぼ英語のリリックによる1曲。金も権力もすべて手に入れたが、この街には“君”がいない。“君”のような存在は他にはいないという、主人公の喪失感が歌われている。
アーティストとのコラボレーションが話題となった今回のシングル。新鮮な作風を取り入れたことで、グループの新境地を開拓した1枚となった。