青山テルマ、”てっぺんからの転落”で見出した強み ありのままの自分でいることの大切さを語る

青山テルマ、ありのままで生きることの大切さ

自分を照らす光を周りにもシェアすることを誓い、再び注目を集める存在に

――そういった中でも、もっと“いい人”になろうとした気持ちの裏には、また注目を集める存在になりたいという願いもあったわけですよね。

青山テルマ:それはもちろんありました。それを願う上でひとつ決めたことがあったんです。もしまた次にスポットライトを浴びられるとしたら、私を照らす光を最大限みんなにもシェアすることを誓ったんです。今度は自分のためだけじゃなく、自分の周りにまで光が広がるように頑張ります、だからもう一回きっかけをくださいって神様にお願いしたんです。その思いを大事にしながら、自分の強みを見出していったことで、また注目してもらえる日が来たんですよね。音楽じゃなくテレビのバラエティでしたけど(笑)。

――音楽ではない部分で注目を集めたことに関してはどんな気持ちでしたか?

青山テルマ:最初は「え!?」っていう感じでした(笑)。ただ、どんな仕事であっても私にとってはすべて音楽のためという気持ちが大きいです。バラエティ番組の出演にしても、モデルやラジオの仕事にしても、そこで私に対して興味を持ってくれた人が結果的にライブに足を運んでくれたら嬉しいですね。もちろん、バラエティで注目されることも嬉しいですし、楽しんでやらせていただいています。

――2度目のブレイク以降は、まさに決めたことをしっかり実行されていますよね。テルマさんの持つパワーはたくさんの人たちの心をポジティブに照らしてくれていますから。

青山テルマ:意識的に何かを発信しようっていう感覚はそこまではないですが、自分ができることを超頑張ってやっているだけです。今回、Aisho Nakajimaという最高のアーティストと一緒に新曲「Your Forever」を作ったことや、『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』でトレーナーをやらせていただいたこともそうですが、世に出るべき才能を持っている人たちのために、自分ができることをやれたらいいなっていう思いです。

青山テルマ - Yours Forever feat. Aisho Nakajima

バラエティではアホだなって思われてるくらいのほうがいい

――テルマさんが“いい人”であることはもう周知の事実だと思います。ただ、単なる優等生ではないおもしろさがありますよね。そこがより魅力的な部分だと思うのですが、自分ではどう感じていますか。

青山テルマ:自分ではよくわからないけど、テレビではこんなに真面目には話さないですからね。でも、実は誰も見てない時とか裏ではすっごい真面目だったりもするので(笑)。テレビで真面目な部分を出しすぎてもおもしろくないと思うから、バラエティではアホだなって思われてるくらいのほうがいいんですよね。もちろんバラエティでの自分も決して演じているわけじゃなく、それもありのままの自分なんですけど。

――ありのままの姿を見せてくれているところも、たくさんの人の希望になっていると思います。世の中には本当の自分をさらけ出せない人も多いので。

青山テルマ:誰かを傷つけたり不快な思いをさせるようなことは絶対にするべきではないけど、例えば自分の髪の毛を好きな色に染めたとしても、それで誰かを傷つけることってほぼないと思うんですよ。それなのに「周りの反応が」と言って、我慢しちゃったりするでしょ。世間はそこまで他人に興味はないと思います。みんな自分が好きで、自分に興味があって、自分が幸せになりたい。だから、みんなありのままでいればいいと思うんです。ただ、こういう理由があるから私はこうしますっていう説得力があることが重要だと私は思っていますね。あとは自分の人生に思いきりフォーカスして生きてもいいんじゃないかなって。

――固定概念みたいなもので自分を縛りつけている人が多いのかもしれないですよね。

青山テルマ:確かに生きている中で、決めつけてしまうことってたくさんあると思うけど、幸せの形は人それぞれなんだから、あまり考えすぎず、シンプルに物事を見ていけばいいと思います。

――ありのままの自分でいることで再ブレイクを果たしたテルマさんだからこそ発言に説得力がありますね。

青山テルマ:自分に課せられるミッション、目の前に立ち塞がる壁は、どれも自分のために作られているものだから、乗り越えられないはずはないんです。私自身、「これは絶対ムリだ」って思うこともありましたけど、生きていれば必ず乗り越えられるし、乗り越えたらまた大きい壁が現れたりもするけど、それまでに乗り越えてきた経験があるからきっとまた乗り越えられるはず。形はその時々で変わるかもしれないけど、人生は何度だってやり直せるんですよ。人生ってそんなに難しいものじゃないのになって私は思ってるから。

――みんな頭であれこれと考えすぎなんですかね?

青山テルマ:そうですね。ふざけて生きるのはもちろん違うとは思うし、真面目に生きるべきだとは思う。でも、真面目すぎる人が今は多い気がして。そこに自分がいる理由を考えて、やりたいことを思いきりやればいいんじゃないかな。本当に好きなことだったら辛くてもきっとやり抜くことができるし、どうにかなるものだとも思うんですよね。自分が幸せになる方法はいくらでもある。何もやらないで、人のせいにしながらSNSで悪口書いているような人生なんて、私は送りたくないんです。

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