Hey! Say! JUMP、King & Prince、Snow Manのダンスはなぜ評価が高い? ジャニーズ屈指の3組、パフォーマンスの特徴を考察

 最後に取り上げたいのがSnow Manだ。グループとしては長い下積みを経ており、最年少のラウールはジュニアのダンス世界大会での準優勝など華々しい経歴の持ち主でもある。デビュー曲「D.D.」ではアクロバットが炸裂する間奏部分などド派手なパフォーマンスが話題を呼んだが、デビュー初期の作品で特に凄みを感じさせるのは、シンプルな白バックの中、シンクロ感の高いダンスのみで惹きつけるデビューシングル『D.D. / Imitation Rain』のカップリング曲「Crazy F-R-E-S-H Beat」だ。

Snow Man「Crazy F-R-E-S-H Beat」Dance Video (YouTube Ver.)

 同曲はリーダーの岩本照が振付を手掛けているが、8月8日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)の振付特集でも取り上げられ“視聴者を飽きさせずにどう視線を誘導するか緻密に計算された構成+自分たちの強みをアピールできるバランス感覚が凄い!”と、ダンサー・振付師のTAKAHIROが絶賛していた。岩本は振付だけでなく、照明などの演出にも関わるプロデューサー的な側面も持っており、グループとしてのセルフプロデュース力の高さも感じさせる。攻撃的なパフォーマンスの印象が強いが、爽やかな最新シングル曲「HELLO HELLO」では一転して、サビ部分などで視聴者が真似しやすいポップでキャッチーな振りを展開。シンプルな中でもフォーメーションチェンジが流れるようにスムーズで、揃うと見ごたえのあるポイントはきっちり揃えているが、その間の各人の表情のつけ方やダンスのニュアンスといったカラーの出し方も絶妙といえる。

Snow Man「HELLO HELLO」Dance Practice

 また、歌番組で目にする機会は少ないかもしれないが、主演映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』で披露した「Black Gold」は、映像内での1:00をすぎてから振りと振りの合間が長く、各人がフリーで動く部分が多くなる。最後のキメに至るまでの9人それぞれの魅せ方は、キャリアに裏打ちされた底力を感じさせる。彼らは歳の差のあるグループゆえ、ラウールの経験値が他メンバーに追いついたタイミングでパフォーマンスの完成度にさらに磨きがかかりそうな予感もあり、非常に楽しみだ。

[Dance Practice] Snow Man「Black Gold」(YouTube Ver.)

 ダンサーによるジャニーズのダンス解説動画なども多数見受けられるが“もはやアイドルというよりダンサー的な体の使い方ができる面々が増えている”という声も多い。デビュー組の背後にはダンスやアクロバットの高いスキルを持つジャニーズJr.の面々が多数控えていることを考えると、これからどんな進化を見せるのか末恐ろしい存在であるともいえる。

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