1st ミニアルバム『The Night』インタビュー
Knight A - 騎士A -が築く、運命共同体とも言えるリスナーとの強固な関係性 自称“神”を豪語するグループ特有の強みとは?
ゆきむら。、ばぁう、そうま、しゆん、てるとくん、まひとくん。からなる6人組グループ Knight A - 騎士A -が、待望の1stミニアルバム『The Night』をリリースした。
YouTubeやツイキャスなどを中心に、歌やゲーム実況、アフレコなど、“声”を武器に活動する6人で結成された同グループ。8月11日にリリースされた1stミニアルバム『The Night』は、ななもり。(すとぷり)がプロデューサーとして参加し、メンバーである ゆきむら。とそうまが作詞を手掛けた楽曲や、梅とら、八王子Pといった人気ボカロPの提供曲も収録されている。
自由で個性溢れる6名だが、それぞれがリスナー(ファンの総称)に対する深い愛情を持ち、その活動に共鳴するティーン層を中心に日々人気を拡大。活動開始から約1年、CDリリース無しで豊洲PITワンマン公演を成功させるなど、強い追い風に乗るKnight A - 騎士A -に、グループ結成の背景から『The Night』制作秘話、9月に予定されている横浜アリーナ公演やリスナーへの思いなどを聞いた。(榑林史章)
Knight A - 騎士A -として集結したメンバーの“神”のような最強感
ーー『The Night』は、グループにとって初のCD作品になります。改めて、CDをリリースすることへの気持ちを教えてください。
そうま:以前からCDを出したい気持ちは強くあったので、今回リリースできて率直にうれしいです。これまで自分たちがやってきたことや、ここまで応援してくれてたリスナーのみんなに伝えたい気持ちが、『The Night』には全て詰まっています。たくさん聴いてほしいし、アルバムを通して、俺たちの全部を知ってほしいです。
てるとくん:言葉で表すと「ついに来たな!」という感じです。このミニアルバムにはメンバー作詞の曲も収録されていますし、リスナーさんに対する感謝の気持ちもしっかり込めました。そんな作品を届けられるのは、本当にうれしいです。
ばぁう:ミニアルバムのリリースは初めての挑戦で、メンバーが初めて作詞をしたり、自分は今回のようなレコーディング自体も初めてでした。自分たちの思い描いていたものがやっと形になったし、全国で発売されるので、聴いていただいたみんなの感想を早く聞きたいです。「Knight A - 騎士A -とはこれだ!」というものを、音楽を通して示すことができた一枚になりました。
ゆきむら。:形よりも中身で勝負したいなと思って、このCDを出すまでに努力して、身を削るような思いでやってきたので、リスナーさんに胸を張って届けられる作品になったと思います。しかも全国に届けられるのは、やっぱりすごく嬉しい。
まひとくん。:カバー曲ではなくオリジナル曲に挑戦したのは、ユニットとしてはもちろん、僕個人としても初めてのことで。それが全国のCDショップに置かれるというのは、言葉にできないくらいの喜びがあります。気を抜くと気持ちが舞い上がって慢心しちゃいそうですけど、ここからがスタートなんだという気持ちで、もっともっと活動を頑張っていきたいと思いました。
しゆん:リスナーさんからも「CDを出してほしい」という声が強かったし、俺たちも出したい気持ちがずっと前からあったから、「待たせたな!」という気持ちです(笑)。でも、待たせてしまっただけのことはある、充実した作品になったと思います。全曲オリジナルということもあって、世の中にKnight A - 騎士A -から挑戦状を叩きつけるような作品になったんじゃないかなと。
ーー今回がCDデビューということもあり、初めてみなさんを知る方々に向けて、Knight A - 騎士A -がどんなユニットなのか教えてください。
そうま:これはみんなで言っているんですけど、ひと言で言うと「神」です(笑)。神のような最強感、俺たちがいればすべて大丈夫みたいな心意気で活動しているし、そう言えるくらいすごい6人であることは胸を張って言えます。
ーーみなさんは枠にとらわれない活動をしている印象があります。
ばぁう:枠やしがらみがあったら、それはKnight A - 騎士A -じゃないと思っています。
ーーもともとみなさん別々で活動されていましたが、なぜユニットを組むことになったのですか?
ゆきむら。:もともと、自分は馴れ合いが好きじゃなくて、生半可な気持ちでユニットでの活動はできないと思っていたんです。それでもやるとするならば、信頼ができてリスペクトし合えて、お互いを相乗効果的に高め合っていけるようなメンツと組みたいと思っていて、この6人の形になりました。
そうま:Knight A - 騎士A -を始める前から個々に仲良くはしていたメンバーもいて。そこから自然と「みんなで何かやってみたい」という流れになったんですよね。ゆきむら。が俺やばぁうに声をかけたり、それぞれが仲間に声をかけたりしてこの6人が集まったんですが、「みんなで一番を目指そう」という気持ちでスタートして今に至ります。集まるべくして集まった6人だと思いますね。
ーー6人なら1人よりも、もっと高いところを目指せると。
そうま:はい。この6人ならどこまでもいけるんじゃないかと。
ーー最初にユニットのコンセプトやテーマはあったんですか?
そうま:なにか明確なコンセプトなどがあるわけではないんですよね。ただ、自分たちの生き様=活動を届けていきたい、応援していただいているリスナーさんに何か恩返ししたい、という意識は全員共通していて。その上で、各々が得意としていることや、やってみたいことに挑戦しているので、自分たちの一番カッコいいところを届けていきたいとは思っています。
ーー配信の活動をメインにしている皆さんにとって、リスナーはすごく身近で特別な存在だと思います。
そうま:リスナーさんは、俺たちの一番の理解者ですね。Knight A - 騎士A -のことを一番知っていてくれて、俺たちがやることに付いてきてくれる。でも、間違いそうな時はちゃんと言うことは言ってくれますし、一緒に荒波を乗り越えていく、運命共同体のような関係性だと思っています。
ゆきむら。:「ファン」と「リスナーさん」て自分の中では違っていて、良き理解者っていうのは、まさにそう思う。活動しているとけっこう山あり谷あり炎上ありで(笑)、自分なんか特に問題を起こしているので、批判されることも多いんですけど。それでも付いて来てくれるのは、理解者としか言いようがないですね。リスナーさんがいて成り立っている自分もいるので、二人三脚で活動している感覚が強いです。
まひとくん。:僕にとってリスナーさんは、何かあった時に一緒に背負って、乗り越えてくれるような、仲間のような存在です。お互いにお互いのことを必要としあっていて、思い合っている存在なんじゃないかなと。
しゆん:理解者だし運命共同体だし、自分にとっては「鏡」みたいなイメージがあります。僕らの活動は、いい意味でずれていて、誰かのお手本になるようなことができているわけではないけど、他の誰かがやっていないことでも、リスナーさんが喜んでくれたらいいよなって思っていて。今やっていることが正しいのか、正しくないのか、自分たちのことを唯一確認させてくれる存在がリスナーさんだなと思ってます。
てるとくん:リスナーさんがいるからこそ、活動が成り立っているのは間違いなくて。インターネットを中心に活動しているから、お互い近い距離感で支え合うことができる。僕らは生配信もよくやるんですけど、リアルタイムで時間を共有できるのって、すごく良い関係だなと思いますね。
ばぁう:俺自身を認めてくれる存在ですね。初めて自分のことを好きになれたのもリスナーさんがいたからで。リスナーさんのことを「おまえ」って呼んでいるんですけど、そのくらい近くて、すごく大事な存在です。
ーー自分たちを肯定してくれる存在。リスナーの方々が、自分たちの存在証明になっている。
ばぁう:そうですね。だからこそ、応援してもらっている以上のことを返したくて。俺たちの活動を見て、少しでも勇気を持ってもらえたり、毎日つまらないことばっかりでも、明日明後日も生きたいなと思ってもらえたらなって。